【購入報告】我が家にOM-D E-M1 Mark IIがやってきた!!!

【購入報告】OM-D E-M1 Mark II Camera

これは1つのカメラを3年半の長きに渡って追い求めたとあるカメラ小僧の物語である。

去る7月下旬のある日の朝。

それは「ブー!」というチャイム音とともにやって来た。

OM-D E-M1 Mark IIの外箱

オリンパスが手掛けたOM-Dシリーズの先代フラッグシップ機であるOM-D E-M1 Mark II。その機体がついに我が家にやって来たのである!!

本格的にオリンパスのミラーレスシステムを導入してから苦節3年半。

僕が何度も夢にまで見るほど欲しかったオリンパスカメラ史に残る名機中の名機を、ついに我が家にお迎えすることができたのだ。

今回は僕の夢の機体であるOM-D E-M1 Mark IIをお迎えできた喜びをシェアしていこうと思う。

なんてことない報告記事なのだが、限界突破しそうな僕の喜び様も含めて楽しんでもらえると嬉しい。

Alan
苦節3年半。ついにOM-D E-M1 Mark IIをお迎えすることができた!僕は今モーレツに感動している!!!☆:.。. o(≧▽≦)o .。.:@alan-d-haller

僕とOM-D E-M1 Mark II

開封の儀を始める前に僕とOM-D E-M1 Mark IIの長きに渡る因縁について語っておこう。

OM-D E-M1 Mark IIとの出逢い

僕がOM-D E-M1 Mark IIを初めて知ったのは、このカメラが発売された直後の2016年の年末だった。

OM-D E-M1 Mark IIが持つ別次元のボディ内手ぶれ補正機構や、ハイレゾショットやライブコンポジットなどの独自の特殊撮影機能、そして何よりも小型軽量で機動力に優れたシステムに深い感銘を受けていたのを覚えている。

こんなカメラで撮影旅行が楽しめたらどんなに幸せだろう、とカタログを見ながら何度も何度も思っていた。

それから数ヶ月が経った2017年の3月。債務整理が終わり平穏な生活を取り戻していた僕は、止むを得ず一時期離れていた写真の活動を再始動しようと思い、新しい愛機となるカメラシステムを探していた。

活動を中止する以前はニコンのAPS-C一眼レフのD7000シリーズを愛用していたのだが、色々と不満点があった。重い、かさばる、AF精度が弱い、画期的な撮影機能がない(つまらない)などなど。とてもではないが、また一眼レフを持ちたいとは思えなかった。

そこに颯爽と現れたのがオリンパスのミラーレスカメラ:OM-D E-M1 Mark IIを筆頭とするマイクロフォーサーズシステムだった。

OM-D E-M1 Mark IIは僕がD7000系で抱いていた不満点の数々を見事に払拭してくれた。しかも、強力な手ぶれ補正機構や、ハイレゾショットやライブコンポジットなどの特殊撮影機能によって、より多彩な写真表現を実現してくれると確信していたのである。

ビックカメラの店頭で実機を初めて触ったときは、あまりのカッコよさと操作のしやすさで、久しぶりにカメラに対して恋に落ちてしまった(笑)。

Alan
OM-D E-M1 Mark IIが登場したときほどの衝撃は、写真を長く続けていてもそうそうあるものではない。当時はめちゃくちゃワクワクしてあまり眠れなかった。

OM-Dシステム導入と敢えての遠回り

それからの行動はとても早かった。一念発起してオリンパスのミラーレスシステムを導入したのである。

ただし、当時は債務整理を終えてからまだ時間があまり経っておらず、クレジットカードも以前のようには使用できなかったため、フラグシップ機であるOM-D E-M1 Mark IIは高嶺の花だった。

発売直後の初値は20万円ほどだったと思うが、当時の僕にはとてもではないが一括払いでOM-D E-M1 Mark IIを購入できるだけの財力は持ち合わせていなかった。

そこで僕は、当時の軍資金で何とか手が届いた弟分であるOM-D E-M5 Mark IIを購入して、とりあえずは活動を進めていくことに決めた。

画質やAF性能はOM-D E-M1 Mark IIには今ひとつ及ばないが、写真を楽しむには必要十分な性能を持っていたからである。

それに、まずは弟分であるOM-D E-M5 Mark IIをきっちり使いこなせるようになってから本命のOM-D E-M1 Mark IIを購入した方が、写真のスキルをさらに上達していけるのではないかと思ったのも理由だ。

Alan
貧乏とはかくも悲しきものなり(涙)。しかし、多少不便な方が人間のスキルはより良く磨かれるし、OM-D E-M1 Mark IIを入手したときの感動もさらに強まるだろう。だからこそ我が選択に一片の悔いなし!

とは言え、OM-D E-M1 Mark IIへの思いは諦めることは絶対にできなかった。

この3年間、実はOM-D E-M1 Mark IIを手にする機会は何度かあった。オリンパスが主催する試用体験イベントで2度ほどOM-D E-M1 Mark IIを実際の撮影で使わせてもらったことがある。

【レポート】OM-D E-M1 Mark II 体験ツアー in OLYMPUS POP UP PLAZA

その度、発作的にOM-D E-M1 Mark IIが欲しくてたまらなくなる症状に見舞われていた(笑)。

それと同時に、OM-D E-M5 Mark IIで撮影に臨む度、「OM-D E-M1 Mark IIだったらもっとこんな風に撮れたのに…」というやるせなさも抱えていたのは事実だった。

やはり僕はOM-D E-M1 Mark IIを手に入れないとダメだったのだ。

憧れの名機をこの手に!

それから3年余りが経った2020年の7月下旬。

愛機OM-D E-M5 Mark IIがしっかり生活と活動に溶け込み、PREMIUMグレードの単焦点レンズを始めとするマイクロフォーサーズレンズの本数やアクセサリーの種類も充実してきた頃。

ついにその時は来た!

全ての準備が完全に整い、晴れて憧れのOM-D E-M1 Mark IIを我が家にお迎えできる機会が訪れたのである!!

ある日、いつものようにYahoo!ショッピングで仮想ブラインドショッピングをしていると、中古だが非常に状態の良い美品がソフマップ中古専門ヤフー店で販売されていたのを見つけた。

OM-D E-M1 Mark IIの中古美品

僕はY!mobileユーザーのためYahoo!ショッピングやPayPayモールは日頃から愛用しているが、外観に傷一つなく、総シャッター回数も5000回未満と、間違いなく極上の状態の個体が売りに出されていた。しかも、相場よりも価格が1万円以上も安く、PayPayボーナス還元を含めれば最安値クラスで入手できる状態だったのである。

これはもしやOM-D E-M1 Mark IIを入手せよとの、天からのお告げではないか?

僕ははやる気持ちを抑えられず、気付いたらソフマップにカメラの詳しい状態を問い合わせていた。

中古機材を購入する際はいつもは新宿のマップカメラや中野のフジヤカメラを贔屓にしていたので、実はソフマップ中古専門店の利用は今回が初めてだった。しかし、どんなに些細な質問にも懇切丁寧に答えてくれたのでとても安心して中古取引ができた。

それから数回のやり取りを経て、間違いなく極上の品であることが確信できたため、思い切ってポチッとOM-D E-M1 Mark IIの購入に踏み切った次第だ。

OM-D E-M1 Mark IIの購入証明

そしてその2日後。待望のそのときはやってきた。

発売から3年余りの時を経て、あの長く恋焦がれた憧れの名機、フラッグシップミラーレス:OM-D E-M1 Mark IIが僕の手元に届いたのである。

その機体を初めて手に持ったときは思わず感極まって涙が流れた。ここまで来るのに本当に本当に本当に長かったのだから。

そんなわけでOM-D E-M1 Mark IIは今、僕の手の中にある。

後継モデルのOM-D E-M1 Mark IIIが発売された今となっては型落ちの機種で、しかも中古商品だったけど、ずっと憧れだった機体をついに扱うことができるという事実にモーレツに感動している。

これからOM-D E-M1 Mark IIとともに写真の活動を進めていくのがとても楽しみだ。

OM-D E-M1 Mark II 開封の儀!

お待たせいたしました!ここからは待ちに待った【OM-D E-M1 Mark IIの開封の儀】を実況したいと思う。

発売から既に3年半以上経つ機種で、しかも中古商品のため、あまり需要はないかもしれない(笑)。しかし、この感動をわずかでも分かち合えれば嬉しく思う。

というわけで、UNBOXED!!

OM-D E-M1 Mark IIの開封1

OM-D E-M1 Mark IIの外箱を開けると、中には「OM-D」と書かれた平べったい箱が置かれていた。この箱の中には取扱説明書やチラシなどの書類が入っていた。

しかし、従来機種と違ってソフトウェアCDは入っていなかった。ソフトウェアは製品のシリアル番号を使って公式サイトからダウンロードするというのが最近のトレンドなのだろう。

OM-D E-M1 Mark IIの開封2

平べったい箱を除けると、それはついに現れた。左側のスペースにはOM-D E-M1 Mark IIが黒色の包みに包まれて安置されていた。ちなみに、右側の箱には付属品一式が梱包されていた。

OM-D E-M1 Mark IIの外観・正面

HELLO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

包みを取り除いたら、憧れのOM-D E-M1 Mark IIが精悍なボディを現してくれた。美しい!美しすぎる!!これをつまみにするだけでビール3杯はいける!!!

OM-D E-M1 Mark IIの外観・上部

上から見たところ。ハイアマチュアやプロ向けに操作系がより洗練されているのが分かる。OM-D E-M5 Mark IIに慣れたユーザーからすると、より使いやすくなったように感じられる。

OM-D E-M1 Mark IIの外観・背面

背面を眺めたところ。AFエリアを迅速にカスタマイズできるボタンが新設されたり、レバーの作動ポジションが上下逆になったりと、細かな部分の使い勝手もより洗練されたものになっている。

OM-D E-M1 Mark IIの付属品一覧

箱の中身を全て取り出したところ。OM-D E-M1 Mark II本体以外には、ネックストラップ・バッテリー・充電器・充電ケーブル・小型フラッシュ・ケーブルクリップが付属していた。

USBケーブルは残念ながら欠品していた。しかし、僕はOM-D E-M1 Mark II本体と同じUSB Type-Cポートを採用するMacBook Proを愛用しており、市販の両端USB Type-Cコネクターのケーブルが使えたので特に問題はなかった。

OM-D E-M1 Mark IIの外観・レンズ装着

OM-D E-M1 Mark IIにレンズを装着したところ。残念ながらPROグレードのレンズはまだ持ち合わせていなかったのだが、大きさの近いPREMIUMグレードの大口径望遠単焦点レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8を装着してみた。

大きなグリップを搭載しているので、こういった大きめのレンズを装着しても安定したホールディングを保てそうだ。これからは超望遠レンズなどの大振りのレンズを使った撮影にもどんどん挑戦していきたいと思わせてくれる。

OM-D E-M1 Mark IIとOM-D E-M5 Mark II

兄弟機であるOM-D E-M5 Mark IIと並べたところ。OM-D E-M5 Mark IIにはよくストリートスナップで愛用している大口径広角単焦点レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0を装着してある。

こうして並べてみると、OM-D E-M1 Mark IIの大きさがより際立つ。同じPREMIUMグレードの単焦点レンズを装着しているのだが、やはり兄貴分であるOM-D E-M1 Mark IIの方がより一段と頼もしく見える。

OM-D E-M1 Mark IIの外観・ストラップ装着

OM-D E-M1 Mark IIにピークデザインのネックストラップ:スライドライト(SLIDE LITE)を取り付けたところ。新しい機種を購入したついでに、ネックストラップも新調してみた。

これまでOM-D E-M5 Mark IIで愛用していたリーシュ(LEASH)と比べると一回り太いので、PROレンズなどの大振りなレンズを装着しても疲労感が少なく、安定して使えそうだ。

早速OM-D E-M1 Mark IIで撮り歩いてみた★

開封の儀が終わり、撮影準備も整ったので、早速サイクリングがてらOM-D E-M1 Mark IIを持ち出して近所を撮り歩いてみた。

上総更級公園

まずはJR五井駅の近くにある上総更級公園で1枚。この公園には人工の池が設置されているのが、市民の憩いの場として愛されている。池の青も空の青もクリアかつ鮮明に写っているので、「オリンパスブルー」と称される印象的な青色はOM-D E-M1 Mark IIでも健在のようだ。

8月の紫陽花

近所の林に咲いていた紫陽花。僕が訪れた8月の初めはシーズンが終わっていたためほとんど枯れてしまっていたが、少数ながらもまだ咲いている花も残っていた。マクロレンズを使って接写してみた。やはりOM-Dの青や緑の表現は美しい。

釈蔵院の手水舎の龍像

釈蔵院の手水舎で撮影した龍の彫像。空海に縁があり、かつては上総国第一の霊場としても知られていた古寺で、市原市最古の文書も発見されていたらしい。手水舎内は少し暗めだったが、1/125秒の低速シャッターが基準ISO感度200のままで手ブレせずに使えたのは驚きだった。

出発していく小湊鐵道

五井駅の入口前から見送った小湊鐵道の車両。画面の広範囲に配置された像面位相差AFポイントのおかげで、画面の端で動く被写体にも瞬時かつ高精度にピントを合わせることができた。やはりOM-D E-M1 Mark IIのAF性能は弟分のOM-D E-M5 Mark IIのものとは全くの別物のようだ。

丸亀製麺のうどんランチ

ランチでいただいた丸亀製麺のうどん。地元ではラーメン店の「ちばから」に並んでよく訪問するお気に入りのお店なのだが、この日も文句なしに美味かった。店内照明の色被りをしっかりと補正しつつ程よい明るさで撮影できるので、料理写真の撮影にも活躍しそうだ。

OM-D E-M1 Mark IIで何をしていきたいか?

こうして晴れて旅写真撮影のメイン機材としてOM-D E-M1 Mark IIをお迎えできたわけだが、実はOM-D E-M1 Mark IIでやりたいことが山ほどある。

まずは、リミッターを外して旅撮影を存分に楽しんでみたい!具体的には鉄道・飛行機・野鳥などの動く被写体の撮影にガンガン挑戦していきたい。

これまで愛機だったOM-D E-M5 Mark IIはお世辞にも動体撮影が得意とは言えなかった。追従AFの「C-AF」モードはほとんど使い物にならなかったので、これまで動く被写体を撮影するときは固定AFの「S-AF」モードのまま、置きピンで連写を使わず一発必中で狙っていた。

それに対して、OM-D E-M1 Mark IIはやはり高速性能が尋常じゃないほどに凄まじかった。しかも、シャッターボタンを全押しする前から遡って記録できる「プロキャプチャーモード」を搭載するので、鳥が飛び立つ瞬間や落雷の瞬間など人間の反応速度では対応し切れない瞬間も難なく捕捉できる。

この機体ならば、これまで諦めていた高速かつ不規則に動く被写体の撮影も果敢に挑戦していけそうだ。

それに、4K動画の撮影にも挑戦したい!しかも本格的な紀行番組みたいな映像作品を撮ってみたいな。

実はこれまでにも動画撮影を本格的に始める準備は進めていた。ビデオ雲台やリニアPCMレコーダーなどの機材をこっそり買い揃えたり、動画編集ソフトの扱いをこっそり勉強したりなど(笑)。

OM-D E-M5 Mark IIでも撮影自体はできたのだが、4K解像度に対応していなかったり、カラーグレーディングに必須のLog記録に対応していなかったりと不満点が多々あった。

しかし、OM-D E-M1 Mark IIならばそれらの不満点を全て満たしているので、今後は動画制作にも存分に取り組んでいける。YouTuberにはあまり興味ないが、これからは動画を使った表現手法も積極的に取り込んでいくつもりだ。

あと、超高解像撮影の「ハイレゾショット」や比較明合成の「ライブコンポジット」などの特殊撮影機能も、これまで以上に積極的に撮影で活用していきたい。

OM-D E-M1 Mark IIのハイレゾショットは、OM-D E-M5 Mark IIのものと違って水や人混みなどの動く被写体が合成中に紛れ込んでもうまく演算処理してくれるので、静物以外の被写体にも積極的に活用できる。これで絶景写真とかを撮って、A3以上の大判プリントで印刷したらものすごく楽しそうだ。

ライブコンポジットはOM-D E-M5 Mark IIでもたまに使用していたが、OM-D E-M1 Mark IIはバッテリー容量が40%近く増えたことでより長時間の合成撮影が可能になった。より利便性が高くなっているので、夜景や星景の撮影にさらに積極的に使っていきたいと思う。

こうやって表現できる世界が広がっていくのは本当に素晴らしい。新しい世界が待っていることを考えたら、とてもワクワクしてくる。

愛機OM-D E-M5 Mark IIの今後

さて、最後に1つ残った問題がある。それはこれまでメインカメラとして活躍してくれたOM-D E-M5 Mark IIの処遇のことだ。

僕はOM-D E-M1 Mark IIを購入する際、OM-D E-M5 Mark IIは下取りに出さずに手元に残しておいた。活動を再開する際に入手した初めてのカメラで、並々ならぬ思い入れがあったため、とても売りに出すことはできなかったのだ。

とは言え、このまま防湿庫の奥で眠らせておくはもったいないし、何よりこれまで貢献してくれた愛機に申し訳ない。

そこで僕は必死に考えた。これからOM-D E-M5 Mark IIをどんな用途で使っていこう?

そして捻り出した答えが下記の2つだった。

まず1つが「レンズ交換式コンパクトカメラ」として使うことだ。

開封の儀で両機を並べた画像からも分かるように、OM-D E-M5 Mark IIは兄貴分のOM-D E-M1 Mark IIと比べると一回り以上もコンパクトだ。

これまで僕はOM-D E-M5 Mark IIをOM-D E-M1 Mark IIの代わりとして使いたかったので、サイズ感を合わせるためにOM-D E-M5 Mark IIに拡張グリップを常時装着して運用してきた。

しかし、拡張グリップを外したOM-D E-M5 Mark IIはコンパクトカメラと言っても通用するほど小さく軽い。同じく軽量コンパクトなPREMIUMグレードの単焦点レンズを装着すれば、その機動力を生かして軽快に撮影が楽しめる。

そこで僕は考えた。

これからはOM-D E-M5 Mark IIを、小型の交換レンズを状況に応じて換装しながら使うコンパクトなサブカメラ…さしずめ、「レンズ交換式コンパクトカメラ」として運用してみるのはどうだろうか、と。

OM-D E-M5 Mark IIとPREMIUM単焦点レンズ群

上記の画像のように、PREMIUMグレードの単焦点レンズを取っ替え引っ替えしながら使うという活用法も面白いだろう。レンズを装着してもAPS-Cセンサーやフルサイズセンサーを搭載する高級コンパクトカメラと比べて小さく軽いので、十分にコンパクトカメラとしても通用する。

これならばOM-D E-M5 Mark IIの機動性の高さを存分に生かすことができるし、OM-D E-M1 Mark IIのサブ機としても十分に使い分けができる。

そしてもう1つが「Vlogカメラ」として運用することだ。

実はOM-D E-M5 Mark IIは動画撮影機としても十分に優秀な性能を持っている。バリアングルモニターと強力な5軸手ぶれ補正機構を搭載しているので、移動しながらでも手持ちで安定した構図の滑らかな動画が撮影できるのだ。大きなジンバルやリグが不要なのは携帯性を考えるとありがたい。

4K記録やLog記録に対応していないのは残念だが、フルHD解像度までであれば十分に業務用途としても使える品質の動画が撮れる。それに、Log記録ほどの情報量はないが、動画専用ピクチャーモードの「Flat」に設定して記録すればカラーグレーディングにも何とか対応できる。

であるならば、旅行の撮影や取材時はOM-D E-M1 Mark IIと一緒に携帯しておき、OM-D E-M1 Mark IIで写真の撮影を進める傍でOM-D E-M5 Mark IIを使って状況を伝える動画を撮影する、という使い方もできるのではと考えた。

Vlogカメラ化したOM-D E-M5 Mark II

上記の画像のような感じでミニ三脚をハンドグリップ代わりに装着し、iPhoneから遠隔操作で録画指示を飛ばせれば、最近話題のVlogカメラであるパナソニックの「LUMIX GX100」やソニーの「VLOGCAM ZV-1」に近い形で運用できるかもしれない。

メインカメラの座はOM-D E-M1 Mark IIに明け渡すことにはなるが、OM-D E-M5 Mark IIは現在でも十分に使える高性能なカメラだ。「レンズ交換式コンパクトカメラ」として使うにしろ、「Vlogカメラ」として使うにしろ、OM-D E-M5 Mark IIの活躍の場はまだまだたくさんある。

そんな優秀なOM-D E-M5 Mark IIを防湿庫の奥で眠らせておくのはまだずっと先のことになりそうだ。間違いなくこれからも長い付き合いになっていくだろう。

総評

今回はOM-D E-M1 Mark IIを購入したことの報告をお送りした。苦節3年半で憧れの名機を入手したことで感極まり若干はしゃいでしまった部分もあったが、少しでも楽しんでいただけたのであれば幸いだ。

何とか憧れの名機を手にしたので、この次は…PROレンズが欲しいな(笑)。やはりOM-D E-M1 Mark IIの性能をフルに発揮するにはPROグレードの最高級レンズが必要不可欠なので。

最初のPROレンズはやっぱり、オールマイティに使える高倍率ズームレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROで決まりかな??

いや、極上のボケ味が楽しめる超大口径標準単焦点レンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROも捨てがたい。

OM-D E-M1 Mark IIを入手したことで「PROレンズ沼」という新しくさらに深い沼へ踏み入れるきっかけを作ってしまったわけだが、そんなことも含めてやっぱり写真は楽しい。これからも僕のペースで好きなように写真やカメラを楽しんでいきたいと思う。

さて。

今後はこの新しい相棒:OM-D E-M1 Mark IIとともに旅写真の活動をしていく。また、飛行機・野鳥の撮影や動画制作など、新しい領域の撮影にも積極的に取り組んでいくつもりだ。

とは言うものの、このコロナ災害が収まらない限りは県外はおろか、市外にさえまともに旅行や撮影に出歩けないので非常に心苦しい限りだ。

しかし、こんな状況でもやれることは山ほどある。また元気で旅行撮影へ出かけられる平和な日々が来たときに備えて、新しい技術や知識を習得したり、近所で撮影練習を積んだりして時間を有意義に使っていこうと思う。

このメディアも細々とながらもこれからも続けていくので、更新を気長に楽しみにしていただければ幸いだ。

読者の皆さんも、どうか感染には細心の注意を払って、ご自分のペースで写真を楽しんでもらえればと切に願う。

こんな状況だからこそ写真で潤いのある生活を!