去る6月24日の夕方前、世界中のカメラファンに激震が走った。
ミラーレスカメラのOM-DシリーズやPENシリーズで知られていたオリンパスが、80年以上に渡って続けてきた映像事業(カメラ事業)の幕を閉じることになったのだ。
このメディアの読者ならば周知の通り、僕自身も普段からオリンパスの機材を愛用しているコアなファンだ。ミラーレスカメラを始め、交換レンズやリニアPCMレコーダーなど撮影や取材に使用する大半の機材をオリンパス製で統一しているため、第一報を聞いた当初は気が気でなかった。
しかし、発表された内容や状況をよくよく考えてみると、今回の騒動はオリンパスユーザーにとってそれほど悲観するほどのことでもないことがわかってきた。
そこで今回は、オリンパスを取り巻く状況や今後の展開も踏まえた上で、カメラ事業が譲渡されてもオリンパスユーザーがあまり悲観する必要がない理由について話していこうと思う。
僕の希望的観測も含まれているので話半分で聞いてほしい部分もあるが、現在オリンパスのカメラ製品を愛用している方やこれから購入を検討している方は、この記事で少しでも安心してもらえると嬉しい。
Contents
オリンパスのカメラ事業に何が起こっているのか?
本題に移る前にまず、現在オリンパスの映像事業(カメラ事業)を取り巻く状況について概要を正確に把握しておこう。現在の状況を知っておけば、今後の展開も自ずと見えてくるだろうから。
カメラ事業からの撤退
2020年6月24日の16時過ぎ、80年以上続けたカメラ事業から撤退するという正式表明がオリンパス株式会社の本社から公開された。カメラ事業を新会社として分社化し、日本産業パートナーズ株式会社に譲渡するというのだ。
https://www.olympus.co.jp/ir/data/announcement/2020/contents/ir00012.pdf
スマートフォンの普及によって市場が急激に縮小を続けていた中、武漢コロナウイルス災害が止めを刺した形となり、2020年3月期まで3期連続で赤字を計上することになったのが理由とのこと。
武漢コロナウイルス災害以降で初となった国産カメラメーカーの撤退報道のため、写真・カメラ業界中に激震が起こった。
かくいう僕も撤退が報道された当初は気が気でなく、今後の使用機材をどうしたらいいのかと途方に暮れてオリンパス本社に確認を急いでいた。
撤退の前兆
しかし、オリンパスがカメラ事業から撤退する前兆はこれまでに何度も見られた。
直近で言うと、 6月9日に公開されたFotopus終了のお知らせが前兆の1つだった。
https://fotopus.com/static/notice/
オリンパスは2007年以来、「Fotopus(フォトパス)」という会員制の写真投稿コミュニティを運営していたが、今年(2020年)一杯で運営を終了することになったのだ。
このときは、SNS普及によるユーザーの利用状況の変化を考慮し、よりユーザーのニーズに寄り添った新サービスとしてリニューアルするためと表明されていた。今秋にも新サービスは提供されるとのことだったので、このとき僕はまだそれほど深刻には捉えていなかった。
しかし、それから1ヶ月も経たない内に、今回の撤退報道がされたのである。正直僕も後頭部を強く殴られたようなショックを受けた。
だが思い返せば、カメラ事業撤退の予兆はずっと前から見られたのかもしれない。関係筋の話では、1〜2年前からカメラ事業の撤退は何度も取り沙汰されてきたが、これまでは売却先が見つからず、うやむやにしていた状態が続いていたらしい。
1〜2年前というと、2019年1月にオリンパス本社の社長交代の報道がされた時期とリンクする。
https://www.bcnretail.com/market/detail/20190111101136.html
その頃あたりから社内の方針が大きく変わって事業ポートフォリオ内でのカメラ事業の重要度が落ち、それに対する投資が大幅に減ったのは火を見るよりも明らかだった。つまり、撤退の計画は少なくともこの2019年1月から進行していたと言える。
完全消滅ではなく起死回生のための戦略
確かにオリンパスは今年一杯でカメラ事業から撤退する。しかし、誤解のないようにあえて告げておくが、これはカメラ事業の「分社化」と「譲渡」であって、カメラ事業の完全消滅を意味しているわけではない。
「分社化」とはそれまで社内の一部門であった赤字事業を切り離して関連子会社にすることで、黒字転換のための改革を行いやすくすること。そして、「譲渡」とは分社化で切り離した関連小会社を、自社よりも資本が潤沢にある有望企業に継承することで事業のさらなる発展を目指すこと。
いずれにしろ、オリンパスのカメラ事業が完全に消滅してしまうわけではない。それどころか、起死回生を賭けた前向きな戦略だとすら言える。
オリンパス(OLYMPUS)という企業名やロゴは今後徐々に使えなくなるだろうが、カメラ事業自体は譲渡先でこれからも続いていくし、OM-D・PEN・ZUIKOなどのブランド名もしっかりと受け継がれていく。
つまり、製品の開発・製造・販売が継続されるのはもちろん、サポートに関してもこれまでと変わらず受けられるので、オリンパスユーザーは何も心配する必要はない。これから新規で購入を検討している方も同様だ。
事業譲渡によって会社名は変わるだろうが、オリンパスが展開してきたカメラ事業やブランドが完全消滅するわけではないので、これからもオリンパスのカメラ製品を安心して購入・愛用していけるというわけだ。
事業譲渡になっても悲観する必要がない理由
さぁ、ここからが本題だ。オリンパスの映像事業(カメラ事業)が譲渡されてもユーザーがあまり悲観する必要はない3つの理由について解説していこう。
理由① 製品の販売やサポートはこれからも継続される
カメラに限らず、製品を使用する際にユーザーにとって最も重要になるのが製品販売やサポートの継続だ。
製品の販売が終了してしまうとカメラ本体や交換レンズなどのアクセサリーを追加で購入することができなくなるし、サポートが終了してしまうと万が一製品が故障したときに修理などの対応が受けられなくなってしまうからだ。
結論を述べると、カメラ事業の譲渡後であっても製品販売やサポートに関してユーザーへの影響はほとんどない。
その根拠となるのが、オリンパスの公式サイトで表明されている下記の文言だ。
引き続きOM-D、PEN、ZUIKOレンズ、ICレコーダーなどのオリンパス映像製品の販売、サポートサービスを継続してまいります。
今後も安心してオリンパス映像製品をご購入、ご愛用下さいますようお願い申し上げます。
分社化されたオリンパスのカメラ事業が日本産業パートナーズに譲渡された後も、製品の販売は続けられ、修理などのアフターサポートも変わらず受けられる。
つまり、オリンパスのカメラ製品を愛用している現ユーザーはもちろん、これから購入を検討している方も安心してオリンパスのカメラ製品を購入および愛用ができるということだ。
そもそも今回の分社化と譲渡は、ユーザーにとってより良い製品やサービスを提供することを第一として進められていると先述の「 映像事業の譲渡に関する意向確認書の締結について 」には記載がある。このことから、ユーザーが露頭に迷うようなことにはならないだろう。
理由② 譲渡先は事業再建に実績のある会社
現オリンパスユーザーにとって次に心配になると思われるのが、カメラ事業の譲渡先だろう。
先述の通り、オリンパスのカメラ事業は一旦分社化された後、「日本産業パートナーズ株式会社(JIP)」という企業に譲渡される。
・日本産業パートナーズ株式会社 https://jipinc.com
この日本産業パートナーズについて、冒頭で紹介したオリンパス公式文書「 映像事業の譲渡に関する意向確認書の締結について 」には下記のように記載されている。
JIP(日本産業パートナーズ株式会社)は、事業の選択と集中に取り組む企業が事業部門や子会社の外部への切り出し(カーブアウト)を行う際に投資を行い、その事業が持つ潜在成長力を引き出し自律的な成長を促進する『戦略的カーブアウト』の豊富な実績を有しています。
つまり、日本産業パートナーズは、今回オリンパスが直面しているような問題に対する専門会社として豊富なノウハウと実績を持っているということだ。
それを証拠に日本産業パートナーズはこれまでに大企業の赤字だった事業を継承して黒字転換に何度も成功している。
NECから独立して最終的にKDDIグループに入ったインターネットプロバイダーのBIGLOBE(ビッグローブ)や、SONYから独立して独自の進化を続けているビジネス向けノートパソコンブランドのVAIO(バイオ)などがその一例だ。
これらの赤字だった事業の再生を成し遂げた日本産業パートナーズが譲渡を引き受けたということなのだから、カメラ市場が縮小を続けている現在であってもオリンパスのカメラ事業が息を盛り返せる余地やそのための確固たる戦略があるということなのだろう。
最終的にどうなるのかは今はまだわからない。ビッグローブのように黒字化した後に中国のドローンメーカー「DJI」やオーストラリアのシネマカメラメーカー「Blackmagic Design」辺りの傘下に加わるか。それともバイオのように完全独立して独自の進化を遂げるか。
いずれにしろ、オリンパスのカメラ事業のDNAが途絶えることは絶対にない。日本産業パートナーズに譲渡されることで、そのDNAが未来まで続いていける道筋ができたと言える。
理由③ これまで以上に革新的な新製品が登場する可能性が大
事業の譲渡先が有望で、製品の販売やサポートが継続されたとしても、魅力的な新製品が発売されないようではビジネスとしては成り立たない。
しかし、その点に関しても心配はない。それどころか、今回の分社化と譲渡によって、これまで以上に期待できる革新的な新製品がいずれ登場してくると僕は確信している。
思い返せば、この1年前後に発売された新製品はどれもいまいちパッとしないものばかりだった。
2019年11月に発売されたミドルクラスミラーレスカメラのOM-D E-M5 Mark IIIは、外装がエンジニアリングプラスチックで、マグネシウム合金製だった先代機種Mark IIよりも強度で大きく劣っていた。それに、縦位置グリップや防水プロテクターなどの専用アクセサリーもなく、拡張性がほぼ皆無だった。
【比較】OM-D E-M5 Mark III爆誕!!!OM-D E-M5 Mark IIとどっちがおすすめ!?注目すべき10のポイント
2020年2月に発売されたフラッグシップミラーレスカメラのOM-D E-M1 Mark IIIに至っては、デジカメの心臓部であるイメージセンサーに先代機種Mark IIのものと同じ4年前のセンサーを流用していた。防水プロテクターの準備がなかったし、先代機種Mark IIが発売されたときと比べると、正直物足りない感が隠せなかった。
【比較】OM-D E-M1 Mark III降臨!!!OM-D E-M1 Mark IIとどっちがおすすめ!?注目すべき10のポイント
どちらのカメラも使えば良いカメラだということは実感できたが、既存の部品や機能の使い回しが大半だったため、オリンパスらしい業界全体に爪痕を残すような革新的な何かが今一つ欠けていた。
これらは全て現社長や経営陣による予算の出し渋りが深く関係していると思われる。
先述したように、2019年1月にオリンパス本社は同4月から社長を交代すると発表していた。新社長に就任したのはそれまで副社長だった竹内康雄氏で、医療やライフサイエンスの経験と経営に関する豊富なノウハウと実績を持っており、医療器具メーカー「オリンパス」の社長として申し分ない方だった。
しかし、この竹内氏は前任者までとは違って写真やカメラに関してはあまり思い入れや関心がないのか、映像事業への言及は社長就任当初から少なかった。言及したとしてもいずれ売却することを匂わせ、その都度ユーザーを不安にさせるようなネガティブなことばかりを発言していた。
また、ほぼ同時期に、経営に積極的に介入する「モノ言う株主」としても有名なアメリカのヴァリューアクト・キャピタル・マネジメント社(ValueAct Capital Management)が、オリンパスの筆頭株主になったことも強く影響している。関係筋では、このVACM社が頻繁にカメラ事業からの撤退を催促していたと言うのだ。
これらのことが強く影響し、カメラ事業に対する予算は大幅に削減され、それが理由で技術者たちは満足に新製品の研究や開発が進められなかったのではないだろうか?
理解のない経営者と冷徹な筆頭株主によって、情熱を持ってカメラ事業に打ち込む社員や技術者たちは本当に肩身の狭い思いをさせられていたと思う。
だがしかし、カメラ事業が分社化されて日本産業パートナーズに譲渡されれば、その不遇の時代もやがて終わる。理解のない経営者と冷徹な筆頭株主による制限から解放されるので、日本産業パートナーズの潤沢な資金源を元に社員や技術者がこれまでよりも遥かにその本領を発揮しやすくなるだろう。
ただ、黒字転換のための構造改革によって多少のリストラや製品ラインアップのスリム化はあるかもしれない。しかしそれでも、オリンパスの中で細々と事業活動を続けるよりは、遥かにずっと将来性があるだろう。
是非とも日本産業パートナーズの支援を受けて設立される新会社の元で、オリンパスらしい新製品を開発してもらえればと切に願う。
かつてのOM-D E-M5 Mark IIやOM-D E-M1 Mark IIで衝撃を受けたような、小型・軽量で扱いやすく、手頃な価格で、しかも革新的な機能をこれでもかと盛り込んだオリンパス映像事業部らしいカメラ製品を僕らは待ち望んでいる。
総評
譲渡手続きが全て完了する2020年末でカメラメーカーとしてのオリンパスの歴史は幕を下ろす。オリンパスブランドがなくなってしまうことは少し寂しいが、僕はあまり悲観していない。
むしろ日本産業パートナーズに譲渡されることで今後の展開がさらに期待が持てるようになった。リミッターを解放したオリンパス映像事業部の社員や技術者たちがどんなカメラの未来を見せてくれるのか、本当に楽しみで楽しみでしょうがない。そこには無限の可能性があるからだ。
それにしても、新会社の名前はどうするのだろう?
個人的にはやはり「ZUIKO(瑞光)」にしてくれると嬉しい。というか、OLYMPUSのDNAを引き継ぐ会社としてZUIKO以外は考えられない!もし実現してくれたら、自分も含めた全世界のファンが諸手を挙げて歓迎するだろう(笑)。
新生ZUIKOブランド(仮)の誕生が今からとても待ち遠しい。
僕はこれからも撮影や取材用の機材としてオリンパスのミラーレスカメラや交換レンズ、リニアPCMレコーダーを愛用し続けるつもりだ。そして、新生ZUIKOブランド(仮)から新製品が発売された暁には、僕も積極的に活動に取り入れていきたいと思っている。
とりあえず、その手始めとして近日中に念願だったOM-D E-M1 Mark IIとPROグレードの高倍率ズームレンズを購入する予定だ。
僕のZUIKO沼はこれからも果てしなく続く…
追記(2020/08/08):OM-D E-M1 Mark IIをついに購入!
先日ついに念願だったOM-D E-M1 Mark IIを購入することができた。下記の記事でその狂気に満ちた喜び様をレポートしているので、合わせてお楽しみに!
【購入報告】我が家にOM-D E-M1 Mark IIがやってきた!!!
OLYMPUSファンが喜ぶような未来が創られることをお祈り致します。
ありがとうございます。
まさにそうですよね。
僕もそんな未来が創られることを心から望んでいます。
そもそも今回の分社化と譲渡はユーザーを第一に考えての選択だったらしいので、新会社の行方を期待して見守っていきたいと思います。
そうですよね、やっぱりブランドネームは「ZUIKO」意外に思いつきませんよね。でもやっぱり僕は「OLYMPUS」の名のつくカメラを使い続けたいな。無理とはわかっていても。
フイルムカメラのOM撤退に合わせて、僕は昔OMシステム買い漁りとかしてました。15歳から付き合っていたOMがなくなるのが辛くて、夜中ネット掲示板見ながら書き込んでいました。
今度はオリンパスショックですね。さすがに家庭もあるので当時の様にはいきませんが、経済対策とばかりにオンラインショップでレンズとかポチポチしてます。
良い方向に進みますように。
コメントありがとうございます!
>でもやっぱり僕は「OLYMPUS」の名のつくカメラを使い続けたいな。
これは僕も本当に同感です。
オリンパスのカメラで写真を再開した身からすると、軍艦部に「OLYMPUS」がないと少し寂しい気がするので。。。
>フイルムカメラのOM撤退に合わせて、僕は昔OMシステム買い漁りとかしてました。
フィルムのOM時代から愛用されてきた方であれば尚更だと思います。
ブランド名はカメラにとっての魂ですから、難しいところです。
ただ、数日前に、ブランド名としての「OLYMPUS」は、
分社・譲渡後でも使い続けられるという噂も上がっていましたが…
果たしてどうなることやら??
いずれにしろ、
全てのオリンパスユーザーにとって幸せな結果になってくれることを信じて、
僕も軍資金が整い次第、E-M1 Mark IIと12-100 PROを購入しようと思います。
OLYMPUSブランドの逆転劇はこれから始まりますので^^
最初に手にした一眼レフカメラが中古のオリンパスPen-FT。カメラマンの叔父が買ってくれたものです。その後、あの赤ベロで有名なペンEE-3も手に入れ(これは今でも現役で使えますよ)、生物が好きなこともあり顕微鏡もオリンパスでした。
今、デジタルの世界になっても、E300に始まり、E330、E410ときて、現在OM-D E-m1 mk2とE-m5 mk2とを使っています。
オリンパス独自の考えを持ったカメラ作りの方針に惚れ、長年付き合ってきました。
ZUIKOはいい名前だとお思います。でもやっぱり、僕もオリンパスがいいな…と思ってしまいます。
なんとかオリンパスのブランドが、そしてそのポリシーが流々と受け継がれてほしいものです。
コメントありがとうございます!
>最初に手にした一眼レフカメラが中古のオリンパスPen-FT。
>その後、あの赤ベロで有名なペンEE-3も手に入れ
やや!PEN FTに、ペン EE-3とは!?
どちらもオリンパス史に残る人気機種ではないですか!
筋金入りのオリンパスファンの方とお見受けします。
僕はオリンパスのカメラはOM-D E-M5 Mark IIが初めてで、
それまではニコンの一眼レフを使っていたので、
フィルム時代やフォーサーズ時代のオリンパスのカメラにはちょっとした憧れがあります。
>オリンパス独自の考えを持ったカメラ作りの方針に惚れ、長年付き合ってきました。
そうなんですよね。。。
やれ、センサーが小さいとか馬鹿にされることもありますが、
実際に使ってみるとどの機種も本当に素晴らしい出来なんですよね。
僕は3年ほどオリンパスを使ってきましたが、
今では他のメーカーのカメラは考えられず、
とても手放す気にはなれないです。
>でもやっぱり、僕もオリンパスがいいな…と思ってしまいます。
それがオリンパスファンの本当の願いですよね。
できればペンタ部に「OLYMPUS」のロゴが残っていてほしいと僕も思います。
権利の関係で難しいのは百も承知ですが。。。
でも、例え「OLYMPUS」のロゴが消えたとしても、
そのDNAやポリシーはこれからも受け継がれていくでしょう。
例え姿や名前が変わっても、
その中に息づく本質が変わりさえしなければ、
僕はこれからもオリンパスのDNAを受け継ぐカメラを使っていきたいと思います。
だって、こんな素晴らしいカメラシステムは他にどこを探してもありませんから!
是非これからも共にオリンパスのカメラを楽しんでいければと幸いです^^
中学生の時、昭和44年にペンFTを買ってもらい、今も現役で使ってます。フィルム代・現像代が小遣いでは捻出できず、当時は使いきれていませんでした。社会人になってから再度使うようになり、そのころからレンズも買い揃えていきました。これらのレンズ群を使うためにOMD購入し現在に至ります。
これからのオリンパスカメラはどうなるのでしょうね。OMDを使うようになって、ケンコーの800mmのミラーレンズとスリービーチの420-800mmズームを中古で購入しました。マイクロフォーサーズが焦点距離で望遠に強いのと、オリンパスの手振れ補正が驚異的なので、手持ち超望遠撮影に励んでいます。800mmのレンズに二倍のコンバーターをつけて手持ちで撮影できるのです。35mm換算で3200mmが手持ち撮影。手振れは大丈夫なのですが、ファインダーに被写体を入れることがむつかしいので、コンバーターを使うことは少ないです。手持ち望遠は1000mmくらいが普通は限界でしょうが、マイクロフォーサーズだと軽量で済みますし他の追随を許さないと思います。ポケットに入れて気軽に撮影できるのがペンのコンセプトだったのでこれには反しますが、スマホの登場でポケットに入れて使うペンの役割は終わったと思います。
これからのオリンパスカメラですが、手持ち超望遠が他社との差別化になるんじゃないかと思うのですがどうでしょう。ここまで構築してきたレンズ群があるので今更フルサイズに参入するのはもったいないですし、標準や広角でフルサイズと張り合っても勝ち目はないように思います。フルサイズの追随を許さない手持ち超望遠の世界と、フルサイズ並みの写りで満足できる広角で生き残れるのではないかと。
コメントありがとうございます。
かなりのベテランのオリンパスユーザーの方とお見受けします。
フィルム時代のOMやPENのレンズを今も大事に使われているとは素敵ですね。
僕はデジタル、しかもM4/3になってからオリンパスを始めた口なので、とても羨ましく思います。
>マイクロフォーサーズが焦点距離で望遠に強いのと、オリンパスの手振れ補正が驚異的なので、手持ち超望遠撮影に励んでいます。
>手持ち望遠は1000mmくらいが普通は限界でしょうが、マイクロフォーサーズだと軽量で済みますし他の追随を許さないと思います。
>これからのオリンパスカメラですが、手持ち超望遠が他社との差別化になるんじゃないかと思うのですがどうでしょう。
手持ちで1000mmを超える長超望遠の世界の撮影に挑戦できるというのは間違いなくオリンパスの強みですよね。
しかも、強力な手ぶれ補正によって高い成功率で臨めるので、手持ち超望遠撮影はフルサイズには決して真似できない芸当だと思います。
その意味では今度発売される100-400mm F5.0-6.3には非常に期待しています。
きっとM4/3のさらなる魅力が発見できるかなと思っています。
ぜひこれからも共にオリンパスを楽しんでいきましょう!