ちばから〜市原が誇る究極の二郎インスパイア系ラーメン〜

ちばからのラーメンの画像 Chiba

僕の地元である千葉県の魅力をお伝えしているこのシリーズだが、今回は市原が誇る知る人ぞ知る二郎インスパイア系ラーメンの名店:「ちばから」について紹介していく。

ちばから|食べログ

ちばからは僕の自宅から自転車で30分ほどの場所にあるため、普段買い物やサイクリングがてらよく通わせてもらっているのだが、二郎系の大盛りラーメンにもかかわらず、いけないと思っていてもいつもあまりの旨さに汁まで一滴残さず完飲してしまう数少ないラーメン店だ。

そんなちばからの魅力を是非とも市外や県外の方にも知ってもらいたいと思ったので記事にまとめてみようと思う。

いよいよこのお店を紹介できることがとても嬉しく、市原市民としても何より誇らしい。

これからお店を訪問してみたいと考えているちばから初心者の方にとって少しでも役に立てられれば幸いだ。

お店の最新情報はTwitterで要チェック!

まず始めに、基本的なことから。

ちばからの最新情報に関しては、店主である大将のご友人の方が「代理」として下記のTwitterアカウントで常時発信している。

【代理】ちばから 本店|Twitter

ちばからの店休日は基本的に月曜日と火曜日だが、稀にそれ以外の曜日が急遽休みになることがある。

急な店休の場合の情報についてもリアルタイムで発信されているので、来店の際は事前にチェックしておくと良いだろう。

ちなみに、ちばからの大将は以前東京都港区の三田のご出身で、ラーメン二郎本店に中学時代からよく通いつめられていたらしい。

若干蛇足だが、実は僕自身も三田が出生地で、物心つくまではラーメン二郎本店から徒歩3分のマンションに住んでいたのだ。

そんな不思議な縁もあったことも、この記事を書いてみようと思った理由の一つだ。

立地条件に反して行列が絶えない超絶人気店

ちばからの立地条件はお世辞にも良いとは言えない。お店に至るまでいくつもの困難が待ち受けているからだ。

お店に到着するまでが一つ目の試練

最寄駅は小湊鉄道の上総村上なのだが、まず都心から小湊鉄道の始発駅である五井まで電車で約1時間ほど要する。

さらに、五井から上総村上までは小湊鉄道でたった1駅なのだが、困ったことに小湊鉄道は30分に1本ほどの少ない本数しか列車が運行されていないため、タイミングが悪いと五井駅で30分以上も待たされることになる。

最寄駅の上総村上に到着した後もお店まで徒歩20分ほど要するため、お店までの所要時間は合計で2時間ほどかかると思っておいた方が良いだろう。

じゃあ、車で行こう! 、と思うのは当然のことだろう。

ところが、残念なことにちばからの駐車場は非常に限られており、近隣の店舗の駐車場に停めることも店主さんが強く禁止しているため、よほど早起きして来ないかぎりは車で来ることは諦めた方が無難だ。

ちばからの駐車場に駐車できる数は少なく、近隣店舗への駐車も禁止されているので、車での来店の際は注意!

1時間待ちは当たり前

このようにお店までのアクセスははっきり言うと不便だ。ところが、そのアクセスの悪さにもかかわらず、お店の行列は常に絶えることがないのがちばからの不思議の一つだ。

と同時に、それが二つ目の試練として僕らの前に立ち塞がることになる。

お店に到着してもすぐにラーメンにありつけるわけではない。ちばからの行列の長さは凄まじく、1時間待ちは当たり前だからだ。

ちばから 行列の画像

特に、土日のランチタイム中に訪問した場合は、最悪2時間近く待つことになる場合もある。

つまり、お店へ辿り着くまでに2時間、辿り着いてからもラーメンにありつけられるまで追加で2時間、多めに見積もって合計4時間もかかると考えた方が良いだろう。

代表者待ちは強く禁止されている。友達の一人に並んでもらい、順番が来たらみんなで来店することは認められていないため、団体での来店の際は注意!

しかし、家族連れなどの団体客には専用席が用意されており、行列が店舗入り口まで来た段階で優先的に案内してもらえるため、多人数でも気兼ねなく来店できるのは嬉しい。

穴場は平日の午前10:30前

ちばからの行列は条件次第では2時間近く待つことになるが、待ち時間を短縮できる方法が一つある。

平日の午前10:30前に来店して並べば、11:15の開店直後のファーストサーブにほぼ間に合うことができるため、1時間も待たずにラーメンにありつくことができるのだ。

ちなみに、僕はいつも平日の10:20頃に来店しているが、その場合は大体先客が1人か2人いる程度で、運が良ければ先頭に並べる。

ただし、10:30を過ぎたあたりから行列が徐々にでき始めるので、ここが一つのポイントだと思われる。

補足だが、ファーストサーブに間に合わせて来店することは、行列の待ち時間を減らすこととは別にもう一つのメリットがある。

それは追加の豚券をほぼ確実に購入できることだ。

通常ちばからのラーメンには極太極厚のチャーシューが一切れ付いている。ちばからのチャーシューは地元で「神豚」と呼ばれるほどの絶品で、追加の豚券を購入することでさらに一切れ追加することができるのだが、いつも開店30分と経たずに売り切れてしまうのだ。

しかし、ファーストサーブに間に合わせて来店することができれば、より多くこの「神豚」を味わうことができるのである。

注文の仕方にはこだわりのルールがある

ちばからの注文の仕方は独特なので注意が必要だ。

①まず食券を買う

ちばから食券売機(価格改定後)の画像

さて、行列がお店の入り口まで来たら、いよいよ食券機で注文するラーメンを選んで食券を購入することになる。

これは他のラーメン店と変わらない注文の仕方だと思う。

Alan
ちなみに僕は大抵「らーめん 豚一切れ」と「豚券 豚1枚」を注文している。
ちばからのラーメンのボリュームは通常の「らーめん 豚一切れ」で一般的なラーメン店の「大盛り」または「超大盛り」に相当する。二郎系ラーメンが初めての方や食が細めの方は「ミニラらーめん 豚一切れ」をお勧めする。

②食券を渡す際に「先のお好み」を伝える

しかし、ここから先がちばから独自の注文方法となっているので注意が必要だ。

お店の敷居を跨ぐと真っ先に写真のようなサインが見えてくるのだが、ちばからの注文は「先のお好み」と「後のお好み」の2パートに別れている。

ちばから 先のお好みの画像

「先のお好み」は店頭でスタッフの方に食券を渡す際に同時に伝える必要がある。

「先のお好み」で伝えるべきことは下記の通りだ。

先のお好み
  • 麺の量(普通 or 少なめ)
  • 麺の硬さ(普通 or 硬め or 柔らかめ)
  • 添える野菜の量(普通 or 少なめ or 野菜抜き)
  • 油の量(普通 or 少なめ)
  • 味の濃さ(普通 or 薄め)

補足だが、多めや濃いめなどの量を増す系の注文は「後のお好み」で指定することになるので、「先のお好み」ではまだ伝えないでおこう。

Alan
僕は大抵「麺硬め」だけコールしている。

もし追加してほしい有料トッピングがあれば、この「先のお好み」の時に料金と一緒に伝える必要がある。

合わせて覚えておくといいだろう。

有料トッピングのメニュー一覧
  • 味玉・・・100円
  • チーズ・・・100円
  • 温玉・・・50円
  • のり・・・50円
  • レン草(ほうれん草)・・・50円
  • 生卵・・・30円
Alan
僕は大抵「のり」「レン草」「生卵」を追加注文している。

③コールがかかったら「後のお好み」を伝える

「先のお好み」の注文が終わってから10分ほど経って麺が茹で上がった段階まで来ると、スタッフの方からコールがかかるので「後のお好み」を伝えよう。

このときのコールのかかり方については、席番号や注文番号ではなく、「後のお好み」のコールは「先のお好み」で注文した内容で呼ばれる。

例えば、「先のお好み」で「麺硬め」と「チーズ」「レン草」を指定した場合は、「麺硬め、チーズ・レン草の方」という具合だ。

下記(画像左)が「後のお好み」で注文できる内容だ。主にトッピングする野菜や油の量を増やしたい場合に伝える形だ。

ちばから 後のお好みの画像

 

後のお好み
  • 野菜(増し or 増し増し)
  • 油(増し or 増し増し)
  • カラメ(増し or 増し増し)
  • ニンニク(増し or 増し増し)
  • ネギ(増し or 増し増し)
  • ラー油(増し or 増し増し)

量の追加自体は無料だが、必ず食べきれる量だけを指定するようにしよう。

また、ニンニクは初期状態では入っていないので、わざわざ「ニンニク抜きで」と伝える必要はない。「ニンニク、ネギ」と間違って伝わってしまう場合があるからだ。

「後のお好み」で追加するトッピングは食べ切れる量を!ニンニクはデフォでは入っていないので、追加しな場合はわざわざ言う必要はなし。

もし特に何も追加しない場合は「デフォで」や「そのままで」と伝えれば良いだろう。

Alan
僕は大抵「野菜、ニンニク、油、カラメでお願いします!」と注文している。

ど乳化濃厚豚骨スープと自家製麺、そして「神豚」がもたらす至福の一時

ちばからのラーメンの画像

数々の試練を経て「後のお好み」を伝えるまでのミッションを終えると、待ちに待った実食の時が訪れる。

ちばからのラーメンを「究極の二郎インスパイア」と言わしめる所以はスープ、麺、豚の3つにある。

スープは豚骨出汁をベースに乳化させた極めて濃厚なものであることが特徴だが、決してしつこさや臭みはなく、見た目に反して意外とあっさりしている。一方で、出汁の深みとまろやかな口当たりを同時に楽しむことができるのも特徴だ。

一口でも飲んでみればそのスープの絶妙な味わいに魅了され、気付けば最後の一滴まで完飲していること間違いなしの絶品だ。

麺は基本オーション粉をベースに独自ブレンドの小麦粉を加えた自家製麺を使用しているとのこと。通常でも十二分に美味いが、麺硬めで注文しても食べ辛さは全くなく、むしろワシワシとした食感とコシの強さをより深く楽しむことができるのが魅力だ。

そして、地元では「神豚」と称される伝説の絶品チャーシュー。

その素晴らしさについては、実際に来店して確かめていただいた方がより分かってもらえるので、ここではあえて深く触れないでおこう。一口食べれば、あなたのそれまでのチャーシューの概念が一気に崩れさる、とだけ伝えておく。

二郎系が初めての方はまず量の多さに圧倒されるだろうが、ちばからのラーメンを一口食してみると、「ここまで来てよかった…!」と今までの苦労が報われる感動を味わうことができるだろう。

ぜひ市原が誇る究極の絶品ラーメンをあなたも体感してほしい。

おすすめのお好み

この項では、週1回または2週間に1回のペースでちばからに通っている僕がおすすめするお好みについて紹介していく。

①王道二郎系スタイル

ちばから 二郎系王道スタイルの画像

まず僕が最もよく注文するお好みがこのスタイルだ。

お好みの内訳は下記の通りだ。

食券
  • らーめん 豚一切れ
  • 豚券 豚1枚
先のお好み
  • 麺硬め
  • のり
  • レン草
  • 生卵
後のお好み
  • 野菜
  • ニンニク

料金合計:1,230円

二郎系ラーメンのボリュームとちばからの味の魅力を余す所なく満喫できる充実した組み合わせが、この王道二郎系スタイルだ。

基本に忠実になりながらも、ちばからの魅力を最大限に強化しつつ楽しめる組み合わせだと自負している。

ただし、野菜を増やした分、量が通常よりも若干多くなるため、食の太さと自信に応じて麺や野菜の量を調整すると良いだろう。

カラメを追加した分スープもより濃厚になるので、後半は人によってはスープが若干濃すぎるように感じるかもしれない。

しかし、追加した生卵に麺をくぐらせるすき焼きスタイルで食べれば、よりまろやかになるので、後半でもスープの濃さをほとんど感じることなく、むしろより深く味を楽しむことができる。

個人的には、すき焼きスタイルで食べるときは生卵にコショウを振りかけておくのがおすすめだ。

玉子のまろやかさにコショウのパンチが効いて、ちばからのスープの味がより際立つからだ。

②家系ブレンドスタイル

ちばから 家系ブレンドスタイルの画像

僕が次に注文する頻度が多いのがこのスタイルだ。

お好みの内訳は下記の通りだ。

食券
  • らーめん 豚一切れ
  • 豚券 豚1枚
先のお好み
  • 麺硬め
  • 野菜抜き
  • のり
  • レン草
後のお好み
  • ニンニク
  • ネギ
  • ラー油

料金合計:1,200円

トッピングに入れるほうれん草とのりから家系ラーメンの外観を彷彿とさせる組み合わせだが、ちばからのスープの奥深さを最大限味わいたい方にはこちらの方がおすすめだ。

ど乳化で濃厚かつ深みがあることがちばからのスープの特徴の一つだ。

しかし、野菜を入れてしまうと、野菜の水分でスープの濃さが若干薄れてしまうきらいがあるのが唯一の難点だ。

ところが、逆転の発想で野菜を抜いてしまえば、スープを薄めることなく、その奥深さを最大限まで堪能できるというのがこの組み合わせだ。

欠けた野菜分に関してはレン草とネギで補うことができ、また、ラー油を加えることでスパイシーさをアクセントに加えることができる。

「野菜抜き」の指定は「先のお好み」の時に注文する必要がある!「後のお好み」では受け付けてもらえないので注意。

③油そばごまだれカスタム

ちばから 油そばごまだれカスタムの画像

ちばからではラーメンだけではなく油そばも食べられる。

中でも人気なのが、日によっては提供されていないこともあるレアメニューの油そばごまだれだ。

特製のごまだれとラー油がちばからのど乳化スープと見事にマッチしており、通常のラーメンとはまた違った味わいを堪能できる。

ちなみに、僕がよく好んで注文するおすすめのお好みの内訳は下記の通りだ。

食券
  • 油そばごまだれ(きざみ豚・温玉付き)
  • 豚券 豚1枚
先のお好み
  • レン草
  • チーズ(別皿)
後のお好み
  • 野菜
  • ニンニク
  • ラー油

料金合計:1,270円

油そばごまだれにはデフォルトでラー油が入っているが、そこにさらにラー油を追加して特製ごまだれの風味をさらにブーストすることで、担々麺のようなスパイシーで濃厚な味わいが楽しめるようになる。

後半はおまけで付いてくる温玉と別皿で頼んだチーズを投入しよう。すると今度は、カルボラーナのような深いコクとまろやかな味わいに変化するので、前半とはまた違った味のバリエーションを堪能できる。

締めはどんぶりの底に残ったたれを割りスープで割ろう。割りスープはカツオ節の風味が効いているので、最後まで飽きることなく油そばの味わいを楽しめる。

ちばからのラーメンの味に慣れた中級者にもぜひ試してほしい絶品メニューだ。

もっと身近にちばからのラーメンを楽しめる2つの方法

ここまでちばからの魅力をお伝えしてきたが、アクセスがやや不便なところもあるので、中には思い切って行けないという方もいることだろう。

しかし心配は無用!

実はちばからの味の魅力を身近に楽しめる方法が2つある。

①渋谷の道玄坂にある支店を利用する

実は、渋谷の道玄坂にもちばからが存在する。

ちばから 渋谷道玄坂店|食べログ

最新情報はこちらのお店公式のTwitterから↓

ちばから 渋谷道玄坂店|Twitter

ここは以前「蕎麦ちばから」という、ちばからの店主さんが運営していた日本そばのお店があった場所だ。

なんでも、ちばからの「神豚」を東京でも味わいたいという声もあってか、「蕎麦ちばから」を改装して、2017年の5月にこの「ちばから 渋谷道玄坂店」をオープンしたらしい。

道玄坂店では市原本店の味がとてもよく再現されている。

味の深みに関しては本店の方が若干上手だと言わざるを得ないが、都内在住の方でも冒険の旅に出ることなく気軽にちばからの味を堪能できるのは大きなメリットだ。

僕も渋谷近郊を訪れた際は必ずと言ってよいほど毎回通わせてもらっている。個人的には油そばがおすすめだ。

追記(2018/8/6):東北にちばからの支店が続々オープン!

兼ねてから予定されていたちばからの東北進出だが、さる6月28日に福島の郡山に待望の東北第一号店がオープンされた。

ちばから 郡山店|食べログ

最新情報はこちらのお店公式のTwitterから↓

ちばから 郡山店|Twitter

また、冒頭で紹介した店主さんのTwitterからの情報によると、他にも近日中に宮城にもちばから仙台店を開店される予定で、現在準備を進められているらしい。

おそらくこの2店舗を皮切りに東北各地へちばからを拡大される計画なのだと思われる。

いずれにしろ、今回の郡山店に加えて仙台店もオープンされれば、東北の方でもより気軽にちばからの味に触れられることになるだろう。

ちばからの味がより多くの人に届きやすくなるのは、ちばからに1ファンとしてとても嬉しいことだ。

追記(2019/9/10):世田谷に新店がオープン!

渋谷、郡山に続いて、9月7日に世田谷区の経堂駅前にもちばからの新しい支店が誕生した。

ちばから 経堂店|食べログ

これで小田急小田原線の沿線や世田谷以西にお住いの方もより気軽にちばからの味を楽しめるようになる。

なお、最新情報はこちらのお店公式のTwitterから確認するといいだろう↓

ちばから 経堂店|Twitter

②宅麺からお土産らーめんをネット注文する

もう一つの方法が宅麺.comというお土産ラーメンのネット通販サイトから注文するという方法だ。

★宅麺.comへは下記のバナーから移動できる↓↓



地方に住んでいても気軽にちばからのラーメンを注文して堪能できるのが宅麺.comの魅力だ。

ただし、ちばからのお土産らーめんは宅麺でも極めて人気のある商品の一つで、注文ステータスが「入荷待ち」となっていることが多いのが難点だ。

もし在庫があるのを確認できる場合は、売り切れてしまう前に即注文することをおすすめする!

総評

今回は市原が誇る究極の二郎インスパイア系ラーメン「ちばから」について紹介してきた。

お店までのアクセスの不便さと超長蛇の行列がやや難点ではあるが、それを乗り越えた末に味わうことのできるラーメンは、まさに「究極の二郎インスパイア」の名に違わぬ絶品だ。

市原にお越しの際は是非ちばからの絶品ラーメンに舌鼓を打ってほしい。

この記事があなたをちばからまで導く道標として少しでも役立てられれば、ちばからのファンの一人としてこんなに嬉しいことはない。