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【レンズレビュー】OM SYSTEM BCL-0980 Fisheye|フィッシュアイ効果で手軽に遊べるボディーキャップ型魚眼レンズの魅力を作例と一緒にご紹介

OM SYSTEM オリンパス 交換レンズ ボディーキャップレンズ 魚眼レンズ BCL-0980 Fisheye

OM SYSTEM(旧オリンパス)の交換レンズの中には、少し変わった立ち位置の製品がいくつか存在する。その代表例が、ボディーキャップ型魚眼レンズ、BCL-0980 Fisheyeである。

本レンズは、一般的な交換レンズのように高画質や多機能を追求したものではない。ボディーキャップの代わりに装着できるほど小さいサイズに、フィッシュアイ効果が気軽に楽しめる機能を制限付きで備えた、いわゆるトイレンズだ。

絞りはF8固定、ピント合わせはマニュアルフォーカス(MF)のみという仕様からも分かるように、BCL-0980 Fisheyeは撮影条件を細かくコントロールできるレンズではない。その代わり、カメラに付けっぱなしで持ち歩け、思い立ったときにすぐ魚眼ならではの誇張表現を楽しめる点が大きな特徴となっている。

本記事では、BCL-0980 Fisheyeの特徴や使用感を詳しく解説していく。後半にはこのボディーキャップ型魚眼レンズを使って撮影した作例もたっぷり掲載するので、レンズ選びの一助となれば幸いである。

Alan
実際にこのレンズを街中でのスナップに使ってみると、思いのほか楽しい。余計なことは考え込まずにシャッターをサクサク切れるからだ。初心者はもちろん、中上級以上の方でもフィッシュアイレンズの魅力が肩肘張らず味わえる。

BCL-0980 Fisheyeってどんなレンズ?

まず初めに、BCL-0980 Fisheyeの概要を簡単に整理しておこう。

BCL-0980 Fisheyeを一言でまとめると、 「気軽に異世界感を楽しめる魚眼レンズ」という表現がしっくりくる。

本レンズの特徴を次の2点に分けて見ていくと、このボディーキャップ型レンズの立ち位置がより分かりやすくなるはずだ。

なお、焦点距離やF値、最短撮影距離といった専門用語については、以前まとめた下記の記事で詳しく解説している。必要に応じて参照してほしい↓

【2026年版】脱・初心者!OM SYSTEM/オリンパスで旅行におすすめのマイクロフォーサーズ用交換レンズまとめ 20選

ボディーキャップの形をしたトイレンズ

BCL-0980 Fisheyeの最大の特徴は、その名の通りボディーキャップのような外観にある。一見すると交換レンズとは思えないほど薄く、カメラに装着した状態でもほとんど存在感がない。重量もわずかで、レンズというよりアクセサリーに近い感覚で扱える点が、本レンズの個性を端的に表している。

この極端な小型軽量化は、明確な割り切りの上に成り立っている。絞りはF8固定、ピント合わせはマニュアルフォーカス(MF)のみ。さらに、カメラボディとの電子通信も行わない構造となっており、一般的な交換レンズと同じ感覚で使えるわけではない。スペックだけを見れば、不便に感じる要素が多いのも事実だ。

しかし、BCL-0980 Fisheyeは高性能を競うためのレンズではない。むしろ、細かな設定や操作から撮影者を解放し、「撮ることそのもの」を気軽に楽しむための道具として設計されている。カメラに付けっぱなしで持ち歩いても邪魔にならず、特別な準備をしなくてもシャッターを切れる。

この身軽さこそが、トイレンズとしてのBCL-0980 Fisheyeの本質だと言えるだろう。

異世界感を演出できるフィッシュアイ効果

BCL-0980 Fisheyeが持つ最大の魅力は、やはりフィッシュアイレンズ特有の強いデフォルメ効果にある。画面の中央から離れた位置にある直線ほど大きく歪曲するため、普段見慣れた街並みや建物であっても、非日常的な雰囲気をまとった異世界のような描写へと変化する。その独特の写りは、被写体そのものよりも「写り方」に意識を向けさせてくれる。

もっとも、本レンズの対角線画角は140°と、切り取れる範囲はやや狭く控えめだ。画角180°が一般的となっている、本格仕様の対角線魚眼レンズのような極端な誇張表現までは得られない。この点からも、本レンズがあくまで入門用の魚眼レンズであることは理解しておく必要がある。

しかし、その画角の制限が致命的かと言えば、決してそうではない。むしろ、過度に癖の強い表現になりにくく、初心者でも扱いやすいバランスに収まっている点は評価できる。フィッシュアイ特有の歪みや広がりを体感するには十分であり、日常的なスナップ撮影に取り入れても破綻しにくい。

BCL-0980 Fisheyeは、魚眼表現の入口として、その楽しさと可能性を無理なく伝えてくれるレンズだと言えるだろう。

Alan
実際にこのレンズを街中でのスナップに使ってみると、思いのほか楽しい。余計なことは考え込まずちなみに、「フィッシュアイレンズ」という名称の由来は、文字どおり「魚眼」、つまり魚の眼に由来すると一般的に説明されることが多い。魚の眼を通して景色を見ると、画面の周辺にいくほど直線が大きく歪曲して見えると言われているからだ。

BCL-0980 Fisheyeの外観と機能

次に、BCL-0980 Fisheyeの外観と機能を見ていこう。

はじめにこちらがレンズ本体の外観だ。

レンズシャッターを閉じた状態。普段はカメラ本体に付属する通常のレンズキャップと同じように使える。

上記の画像のように、中央部のレンズシャッターを閉じた状態だと、レンズキャップとして使用できる。そのままカメラ本体に装着すれば、イメージセンサーを保護できるので、普段は付けっ放しのままでも問題ない。

レンズシャッターを開いた状態はこちら。

スライダーでレンズシャッターを開いた状態。操作性はとてもシンプルで、スライダーを動かすだけで完結できる。

中央部のレンズを露出させると、トイレンズとして使用できる。画質はともかく、別のレンズに交換しなくてもそのまま即座に撮影へ移行できるのは便利だ。

レンズ本体の外装にはプラスティック素材を主に使用。そのため、重さはわずか30gと非常に軽い。

BCL-0980 Fisheyeを、僕がサブ機として使っているPEN E-P7に装着した状態が次の画像。

サブ機のPEN E-P7に装着したところ。小型ミラーレスとの相性が非常に良く、コンデジ感覚で気軽に持ち歩ける点が気に入っている。

軽量コンパクトに仕上げられているため、E-P7のような小型ミラーレスとの相性が極めて良い。画質面では専用機に及ばない部分もあるが、高級コンパクトデジタルカメラ(高級コンデジ)に近い感覚で手軽に持ち歩ける。散歩や小旅行などにもおすすめだ。

次に、本レンズが持つ機能について詳しく見てみよう。外縁の下部に目を向けると、スライド式レバーが搭載されていることに気が付くはず。このレンズではこのスライダーを使ってレンズシャッターの開閉やピント位置の調整を行う。

スライダーは4段階で動かせる。具体的には、初期位置であるオレンジ色の「I」マークはシャッター閉鎖、次の「∞」は無限遠、その隣の「・」はパンフォーカス、そして最後の「0.2m」は最短撮影距離での接写を意味する。

つまり、レンズキャップとしてカメラを保護するときは「I」、遠くにある被写体を撮るときは「∞」、画面全体をシャープに見せたいときは「・」、そして近くにある被写体を撮るときは「0.2m」にスライダーを合わせることになる。

なお、一般的な純正の交換レンズと違って、本レンズの裏側には電子接点が搭載されていない。カメラとの間で焦点距離やF値などのデータ通信が行えないため、撮影時のEXIF情報を正確に記録できない点には注意したい。

また、カメラのボディ内手ブレ補正を有効に働かせるためには、あらかじめカメラ側で登録するレンズ焦点距離を「9mm」に設定する必要もある。本レンズを初めて使用する際は忘れずに設定しておきたい。

なお、PEN E-P7では次の手順でレンズ焦点距離の入力を行う。【MENU→撮影メニュー2→手ぶれ補正→詳細→レンズ焦点距離入力】。ここで「9mm」と入力すれば、本レンズの装着時でも手ブレ補正を適切に効かせやすくなる。

BCL-0980 Fisheyeのグレートなところ

このパートでは、僕が実際に使ってみて、BCL-0980 Fisheyeで素晴らしいと思った点を共有しよう。

撮る気がなくても連れて行ける

BCL-0980 Fisheyeの大きな魅力のひとつが、「撮る気がなくても連れて行ける」点にある。本レンズはボディーキャップとほぼ同等のサイズと重量に収まっており、カメラに装着したままでも荷物として意識する場面がほとんどない。専用のレンズケースを用意する必要もなく、付けっぱなしで持ち歩ける気楽さは、一般的な交換レンズとは明確に異なる。

たとえば、今日は本格的に撮影するつもりはないが、散歩や買い物ついでにカメラを持ち出す――そんな場面でも、BCL-0980 Fisheyeは自然に選択肢に入ってくる。レンズ交換の手間がなく、シャッターを切るまでの準備も最小限で済むため、「撮るぞ」と構えなくても、そのまま撮影へ移行できる。

また、高価なレンズを持ち歩く際に生じがちな緊張感がないのも見逃せない。転倒や接触を過度に気にすることなく扱えるため、結果として撮影の自由度が高まる。使うかどうか分からないが、とりあえず付けておいても邪魔にならない。この存在感の薄さこそが、BCL-0980 Fisheyeを日常に溶け込ませる最大の理由だと言えるだろう。

フィッシュアイ効果が手軽に試せる

BCL-0980 Fisheyeのもうひとつの大きな魅力は、「フィッシュアイ効果を極めて手軽に試せる」点にある。魚眼レンズというと、扱いが難しく、用途も限定されがちという印象を持つ方も多いだろう。しかし本レンズは、価格やサイズ、操作性の面で敷居が低く、初めて魚眼表現に触れるための入口として成立している。

絞りはF8固定、ピント調整もスライダーによる簡易的な操作に留まるため、細かな設定に悩む必要がない。構図と距離感に意識を向けるだけで、フィッシュアイ特有の歪みや広がりを素直に体感できる。この考えなくてもそれらしい写りになるという特徴は、体験重視のレンズとして非常に重要だ。

魚眼表現を試すハードルを下げられるのも魅力。本格的な魚眼レンズをいきなり導入するのは躊躇するが、BCL-0980 Fisheyeであれば気軽に試せる。実際に使ってみることで、魚眼表現が自分の撮影スタイルに合うか否かを判断できるのは大きい。表現の引き出しを増やすという意味でも、本レンズは十分に価値のある選択肢だと言える。

BCL-0980 Fisheyeのイマイチなところ

良い点だけを紹介してもフェアではないので、「これはちょっと不満」と気になった点についても忖度なしで共有しておこう。

描写はあくまでトイレンズの域を出ない

BCL-0980 Fisheyeの描写性能については、あらかじめ割り切って考える必要がある。本レンズは高解像や高いシャープネスを追求したものではなく、描写の方向性としては、あくまでトイレンズの域を出ない。画面周辺部では流れや甘さが目立つ場面もあり、細部まで緻密に描き込む用途には向いていない。

また、コントラストや色再現の面でも、最新の高性能レンズと同列に評価するのは適切ではない。電子的な補正を前提としない設計であるため、歪曲や周辺描写の粗さを含めて、そのままの写りを楽しむスタイルとなる。作品制作や大判プリントを目的とする場合には、物足りなさを感じる可能性が高いだろう。

もっとも、これらは本レンズの欠点というより、設計思想の結果と捉えるべき点である。BCL-0980 Fisheyeは、描写性能で評価されるレンズではなく、フィッシュアイ表現そのものを気軽に楽しむための道具だ。画質を追い込むよりも、歪みやデフォルメを含めた雰囲気を楽しむ用途であれば、大きな問題になることは少ない。

むしろ、1万円前後という安い実売価格で購入できる点を考慮すれば、本レンズは十分に健闘していると言える。手軽さと引き換えに失われている部分を理解したうえで使えば、後悔することなく付き合っていけるだろう。

暗いシーンではほぼ使い物にならない

BCL-0980 Fisheyeを使ううえで、もうひとつ理解しておきたい弱点が、暗いシーンへの対応力の低さだ。本レンズは設定できるF値がF8固定となっており、取り込める光量が限られている。そのため、屋内や夕暮れ以降、夜景などの撮影では、実用的なシャッタースピードを確保するのが難しい。

手ブレ補正を有効に活用すれば多少は粘れるものの、低速シャッターによる被写体ブレまでは防げない。ISO感度を上げるという選択肢もあるが、ノイズが目立ちやすくなり、暗所では画質面での妥協を強いられる場面が多いだろう。結果として、暗所で快適に使えるレンズとは言い難い。

もっとも、これはBCL-0980 Fisheyeの設計上、ある意味で必然的な制約でもある。日中の屋外や明るい環境で使う分には大きな問題はなく、用途と時間帯を選べば十分に楽しめる。万能性を求めるレンズではないが、使えるシーンがはっきりしている点は、むしろ分かりやすい弱点だと言えるだろう。

Alan
もし暗所でも快適に使える対角線魚眼レンズを探しているのなら、実用面では本レンズの完全上位に位置するプロ仕様のM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROを選ぶのがおすすめだ。そこまでの予算をかけられない場合でも、AF対応・電子接点ありで扱いやすい、パナソニックの LUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5(H-F008) という現実的な選択肢がある。

BCL-0980 Fisheyeにおすすめの方

メリットとデメリットが一通り把握できたところで、このパートではBCL-0980 Fisheyeにおすすめの方を考察していこう。

初めて魚眼レンズを購入する方

BCL-0980 Fisheyeは、初めて魚眼レンズを購入する方にとって、非常に取り組みやすい選択肢だと言える。魚眼レンズは独特の歪み表現ゆえに、使いこなせるか不安を感じやすく、価格面でも導入のハードルが高くなりがちだ。その点、本レンズは比較的手頃な価格で入手でき、万一自分の撮影スタイルに合わなかったとしても、心理的なダメージが小さい。

操作面でも敷居は低い。絞りはF8固定、ピント合わせも簡易的なスライダー操作のみで完結するため、設定に迷うことが少ない。複雑な知識がなくても、魚眼特有の歪みや広がりを実際の撮影を通して体感できる点は、大きな魅力だ。

まずはBCL-0980 Fisheyeで魚眼表現に触れ、自分にとって面白いのか、使い続けたいのかを判断する。そのうえで、必要であれば本格的な魚眼レンズへステップアップすればよい。いきなり高価なレンズに手を伸ばす前段として、本レンズは十分に役割を果たしてくれるだろう。

スナップ撮影に少しスパイスを加えたい方

BCL-0980 Fisheyeは、日常的なスナップ撮影に少し刺激を加えたい方にも向いている。いつもと同じ道、同じ街並みを撮っていると、構図や被写体が固定化し、写真がマンネリ化してくることは少なくない。そんなとき、フィッシュアイレンズの強いデフォルメ効果は、被写体を変えずとも写りそのものに新鮮さをもたらしてくれる。

特別な被写体を探す必要はない。道路、建物、空といった何気ない風景でも、歪みを伴う描写によって、まるで異世界に迷い込んだような、非日常的な印象へと変化する。立ち位置やカメラの傾きによって結果が大きく変わるため、試行錯誤そのものを楽しめる点も魅力だ。失敗したカットであっても、それが次のヒントになる。

また、BCL-0980 Fisheyeは気軽に持ち出せるため、「今日は少し遊びたい」という気分の日にも相性が良い。本気の作品撮りではなく、あくまで気分転換として使える道具であり、スナップ撮影の幅を広げるためのスパイスとして機能する。撮影の楽しさを思い出させてくれる存在として、本レンズは意外な活躍を見せてくれるだろう。

機材を軽くしたい日がある方

BCL-0980 Fisheyeは、機材をできるだけ軽くしたい日にこそ真価を発揮するレンズだ。重いズームレンズや複数の交換レンズを持ち出す気分ではない日でも、カメラに装着したまま気軽に外へ連れ出せる。その軽さと薄さは、撮影機材というより、常に身近にあるアクセサリーに近い存在感と言っていい。

レンズ交換を前提としないため、バッグの中身を気にする必要もない。「今日はこれだけでいい」と割り切れることで、撮影そのものに向き合う心理的な負担も軽くなる。結果として、写真を撮る行為がより日常に溶け込みやすくなる点は見逃せない。

また、サブ機や散歩用のカメラと組み合わせることで、最小限の装備ながらも表現の幅を確保できるのも魅力だ。性能を追い求めるのではなく、その日の気分や目的に合わせて機材を選ぶ。BCL-0980 Fisheyeは、そんな柔軟な撮影スタイルを後押ししてくれるレンズだと言えるだろう。

Alan
ちなみに、僕は写欲が湧かない日、もとい、脱力したい気分のときに外出する際は、サブ機のPEN E-P7と一緒にこのBCL-0980 Fisheye、または、ボディーキャップ型広角レンズのBCL-1580や、広角パンケーキレンズのM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8を持っていくことが多い。(両方とも既に絶版なのが残念だが…)

BCL-0980 Fisheyeで撮影した作例の紹介

ここからはBCL-0980 Fisheyeを使って実際に僕が撮影した写真の作例を掲載していく。

作例画像にはRAW現像時に露出の微調整は施してあるが、色合いや収差補正には極力手を加えていないため、レンズ本来のものに近い仕上がりが確認できるだろう。

東京・新宿御苑にて。日本庭園の裏にある細い遊歩道を桜が散り始めた頃に撮影した。ローポジションからレンズを少し上に向け、本来は真っ直ぐな道をデフォルメ効果によって歪めることで、非日常の風景を演出してみた。
OM-D E-M5 Mark II/絞り優先AE(F8・1/125秒)/-0.5EV/ISO 800/分割測光/WB自動/9mm(換算18mm相当)
新宿御苑にて。桜が満開を迎えたばかりの頃、園内の南東にある桜園地で撮影した。水平方向に長く伸びるソメイヨシノの枝を画面の下側に配置して歪曲させることで、画面に導線と流れを作り出した。太陽の逆光もドラマ性を増してくれている。
OM-D E-M5 Mark II/絞り優先AE(F8・1/250秒)/+0.5EV/ISO 200/分割測光/WB自動/9mm(換算18mm相当)
千葉都市モノレール・県庁前駅付近にて。歩道からモノレールの乗り場を繋ぐエスカレーターを上がっていく最中に撮影した。普段見慣れている景色でも、画面周辺の曲線を大きく曲げるだけで全く違う世界になるので不思議だ。低速シャッターながら、手ブレ補正のおかげで実用的な描写が得られた。
OLYMPUS PEN E-P7/プログラムAE(F8・1/15秒)/-0.3EV/ISO 200/分割測光/WB晴天/9mm(換算18mm相当)
千葉市民会館前にて。ここは人気アニメ『青のオーケストラ』で描かれる定期演奏会などにも登場する聖地。この画像はその会館の前にある広場から、無限遠「∞」に設定して千葉城を臨んだものだ。トイレンズながらしっかり合焦している。
OLYMPUS PEN E-P7/プログラムAE(F8・1/1000秒)/-0.3EV/ISO 200/分割測光/WB晴天/9mm(換算18mm相当)
千葉城にて。付近には10年ほど前から4匹の兄弟猫が住み着いており、地元民からも殿様のように可愛がられている。その内の1匹を最短撮影距離「0.2m」の設定で撮らせてもらった。低速シャッターで少しブレてしまったが、貫禄のあるお姿を記録できた。最短撮影距離でも魚眼らしい誇張がしっかり出る。
OLYMPUS PEN E-P7/プログラムAE(F8・1/25秒)/-0.3EV/ISO 200/分割測光/WB太陽光/9mm(換算18mm相当)
JR千葉駅付近にて。以前千葉パルコがあった場所の近くから、頭上を走行するモノレールをあおって撮影した。対角線上に画面を横切るレールを大きく曲げることで、迫力のあるダイナミックな印象を強調させた。やはり魚眼レンズは都市風景に強い。
OLYMPUS PEN E-P7/絞り優先AE(F8・1/400秒)/-0.3EV/ISO 200/分割測光/WB太陽光/9mm(換算18mm相当)

総評

BCL-0980 Fisheyeは、高性能や万能性を求めるレンズではない。描写はあくまでトイレンズの域に留まり、暗所への対応力も高いとは言えない。

それでもなお、本レンズには確かな存在価値がある。ボディーキャップのように気軽に持ち歩け、思い立ったときにフィッシュアイ特有のデフォルメ表現を楽しめる。その身軽さと割り切りこそが、本レンズ最大の魅力だ。

撮影に対して肩肘を張らず、日常の延長線上で写真を楽しみたいとき、BCL-0980 Fisheyeは心強い相棒となる。性能ではなく役割で選ぶレンズ。そう考えれば、本レンズは十分に納得のいく選択肢だと言えるだろう。

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