【レンズレビュー】OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8|ボケが手軽に楽しめる小型標準単焦点レンズの魅力を作例と一緒にご紹介

OM SYSTEM オリンパス 交換レンズ 大口径標準単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

写真を始めたばかりの頃、「もう少し背景をぼかして撮れたらいいのに」と感じたことはないだろうか。

そんな時、OM SYSTEM(旧オリンパス)のミラーレスカメラのユーザーにおすすめしたい交換レンズが、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8だ。

手にするとすぐに実感できるのが、明るいF1.8という開放値が生み出す、やわらかく雰囲気のあるボケ味。被写体がぐっと引き立ち、まるでプロが撮ったような一枚に仕上げることができる。

標準レンズらしい自然な画角と遠近表現は、スナップにもテーブルフォトにも使いやすく、レンズ交換にまだ不慣れな初心者でも気負わず楽しめる。しかも小さくて軽いので、いつものお出かけにも気軽に連れていける一本だ。

本記事では、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の特徴や使用感を詳しく解説していく。後半にはこの大口径標準単焦点レンズを使って撮影した作例もたっぷり掲載するので、レンズ選びの参考にしてほしい。

最後には後継モデルであるM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIとの違いも触れていくので、新型の購入を検討している方にも本記事の内容は役に立つだろう。

Alan
僕にとってM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は、旧オリンパスに乗り換えた直後に初めて購入した単焦点レンズだ。MFTなのにこんなにも高画質でボケるんだ、と驚かされたものである。後継モデルが登場した今だからこそ、今回はその魅力について改めて迫りたいと思う。@alan-d-haller

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8ってどんなレンズ?

まず初めに、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の概要を軽くおさらいしよう。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8を一言でまとめると、「初心者にも優しい万能レンズ」という表現がしっくりくる。

特徴を次の3点に分けて見ていくと、このレンズの概要が把握しやすくなるだろう。

小型軽量な標準レンズ

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8はいわゆる「標準レンズ」に分類される。というのも、焦点距離25mmの本レンズは、OM SYSTEMが採用するマイクロフォーサーズ(MFT)規格において、フルサイズ換算でちょうど50mm相当の画角(標準画角)となるからだ。

これは、人が普段ものを見るときの視野――正確には、対象に軽く注意を向けたときの自然な視野感覚――に近い見え方で記録できることを意味する。要するに、レンズを通して見た光景が、肉眼で見たときとほぼ同じバランスで写るため、違和感のない写真を撮ることができるのだ。

遠近感が自然に描写できるのも標準レンズの特徴。近くにあるものと遠くにあるものとの距離感やサイズ感が肉眼で見る時とほとんど同じように写るため、スナップや物撮りで被写体の形状や空間の奥行きを正確に捉えたい場合にも重宝する。

しかも本レンズは非常にコンパクトで軽量。全長はわずか42mm、重さはわずか137gしかなく、PEN E-P7のように小さなカメラボディにも違和感なく装着できる。カバンに入れてもかさばらないので、旅行はもちろん、毎日の散歩や街歩きにも気軽に持ち出せる。

小型軽量で手軽に持ち歩ける標準単焦点レンズを探している方におすすめの1本だ。

大口径設計で暗所やボケ表現にも強い

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の大きな魅力のひとつが、開放F1.8という明るさを備えている点である。F値が小さいほどレンズは多くの光を取り込めるため、光量の乏しい室内や夕暮れ時といったシーンでも、鮮明で美しい画像をしっかりと記録できる。

明るいレンズは速いシャッター速度を確保しやすく、手ぶれや被写体ぶれのリスクを抑えるのにも有効。特に三脚の使用が制限される場面や、手持ち撮影が中心になる旅行先では、この特性が大きな安心材料となるだろう。

マイクロフォーサーズ(MFT)とは思えないほど豊かで大きなボケが得られるのも、本レンズならではの魅力だ。背景がとろけるように美しくボケることで、被写体がぐっと際立ち、画像に立体感と雰囲気を与えてくれる。日常の何気ない一瞬も、印象的な作品へと昇華させてくれるレンズである。

なお、本レンズはM.ZUIKO DIGITAL 14-150mm F4.0-5.6 IIなどの高倍率ズームレンズと組み合わせて使うのもおすすめだ。日中はズームレンズで幅広く撮影し、ボケや暗所性能が求められる場面ではこの25mmに切り替えることで、撮影の幅がぐっと広がる。

初心者でも手が出しやすい価格

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8が多くのユーザーに長年支持されている理由のひとつが、その手頃な価格である。要するに、コストパフォーマンスが非常に高いのだ。

開放F1.8という明るさを持つ大口径レンズでありながら、実売価格は新品でも3万円台前後と手が届きやすい。中古であれば2万円台から入手可能なこともある。このクラスの明るさを備えたレンズとしては、まさに破格といってよい水準の安さだ。

価格の手頃さは、単焦点レンズが初めてという初心者にとっても大きな後押しとなる。「背景をぼかした写真を撮ってみたい」「単焦点レンズで撮影の楽しさを広げたい」といった願いを、無理なく叶えてくれる一本である。

交換レンズは高価というイメージが先行しがちだが、このM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8なら、その第一歩を気軽に踏み出せる。価格以上の価値を実感できることは間違いない。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の外観と機能

次に、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の外観と機能について見ていこう。

はじめにこちらがレンズフードを逆付けに収納した状態だ。

OM SYSTEM オリンパス 交換レンズ 大口径標準単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の外観。専用レンズフードを逆付けにした状態。バッグなどへもコンパクトに収納できる。

フードとキャップを取り外した状態はこちら。

OM SYSTEM オリンパス 交換レンズ 大口径標準単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
レンズキャップとフードを外した状態。レンズ先端には46mm径のフィルターアタッチメントが搭載されている。

鏡筒は非常にシンプルな作りになっている。マニュアルフォーカス(MF)時に有効なピント調整用のフォーカスリングが搭載されているだけだ。

レンズの先端には、口径46mmのフィルターアタッチメントを搭載している。PLフィルターやNDフィルターなどを活用した表現も可能だ。本レンズではブラックミストなどのソフトフィルターも使いやすいだろう。

こちらは専用レンズフードをレンズ本体に装着したところ。

OM SYSTEM オリンパス 交換レンズ 大口径標準単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
専用レンズフードを装着したところ。撮影時は基本的にこの状態で使用する。

このレンズフードは樹脂製のシンプルな作りなのだが、レンズの前玉を傷や衝撃から保護する上では金属製のものよりも有効だ。旅行や散歩など屋外での撮影では極力装着しておきたい。

ちなみに、本レンズにはデコレーションリングというものが同梱されている。フードを装着しないときにレンズ先端のフィルターアタッチメントを見栄え良く保護するためのものだ。しかし、大半のシーンでフードを付けるので、使う機会はほとんどない。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8をカメラに装着した状態が次の画像。

OM SYSTEM オリンパス 交換レンズ 大口径標準単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 PEN E-P7
フードを装着するとこんな感じ。本気度がさらに増すあたり、差し詰め「小さな巨人」といったところか。

今回はサブ機として運用しているPEN E-P7に装着してみた。本レンズは小型軽量のカメラボディとの相性が特に良く、カメラに付けてもレンズ一体型の高級コンデジに近い感覚で持ち歩ける。さながらレンズ交換式コンパクトカメラといったところか。

次に本レンズの機能についても見ていこう。

とは言っても、本レンズの鏡胴にはボタンやスイッチなどの操作系が一切搭載されていない。先述したフォーカスリングがあるだけのシンプル作りになっている。

このフォーカスリングも、オートフォーカス(AF)を使う通常撮影時は基本的に使わないため、誤操作の心配が少ない。特別な機能が一切搭載されていない分、初心者でも戸惑うことなく手軽に使えるだろう。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8のグレートなところ

このパートでは、僕が実際に使ってみて、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8で素晴らしいと思った点を共有しよう。

汎用性が高くマルチに使える

1種類の焦点距離のみに対応する単焦点レンズながら、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は優れた汎用性を備えている。

普段の視野と自然な遠近感で見た目どおりに撮影できる標準レンズの特性は、さまざまなジャンルの撮影に活用できる。スナップはもちろん、風景、ポートレート、テーブルフォトなどの撮影も1本でこなせるのだ。

しかし、このレンズの真骨頂は自然に描写できることだけに収まらない。標準レンズでありながら、広角レンズや望遠レンズのようにも使えるのだ。

被写体から離れて撮れば広角的な開放感を演出できるし、逆に近づいて撮れば望遠的な圧縮感も得られる。要するに、1本だけで多彩な表現が可能になるということを意味する。

もしE-P7やOM-5/E-M5系の小型ミラーレスと一緒に持って行く単焦点レンズを1本だけ選ぶなら、僕はまず間違いなくこのM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8を選ぶだろう。

ボケ味を生かした撮影が手軽に楽しめる

開放F1.8の明るさを持つM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8では、大きく豊かなボケ味を生かした表現も思いのままだ。

「マイクロフォーサーズ(MFT)はボケにくい」と今でも揶揄されることが度々あるが、それは間違いだと口を大にして言いたくなるほど合焦部以外はしっかりボケてくれる。(具体的なボケ描写については後述する作例パートを参照されたし。)

単に絞りを開けて開放付近のF値を使うだけでも十分なボケ味は得られる。それに加えて、被写体に近づいたり、被写体を背景から離したりすればボケをより強調できるので、ポートレートやテーブルフォトなどの実際の撮影で困ることはまずないだろう。

ミラーレスカメラならではのボケを生かした撮影表現を手軽に楽しみたいと思っている方にとって、本レンズはまさにおあつらえ向きの存在と言える。

小型軽量で持ち運びが苦にならない

携帯性に優れているのもM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の良いところだ。

全長はわずか42mm、重さはわずか137gしかないため、MFTのミラーレスカメラと一緒でも持ち運びが苦にならない。高倍率ズームレンズや他の小型レンズ数本も加えてフルセットにしても、重量が旅行や散歩の妨げになることはまずないだろう。

実際僕もOM-D E-M5 Mark IIを主力機として使っていた当時は、本レンズも含めたレンズ4〜5本をカメラと同時に持ち歩いていたが、機材の運搬で体力を消耗することはほとんどなかった。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は機材をなるべく軽くコンパクトに抑えたいという方にも自信を持っておすすめできる良作だ。旅行や登山など移動量の多くなる撮影用途にも重宝することは間違いない。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8のイマイチなところ

良い点だけを紹介してもフェアではないので、「これはちょっと不満」と気になった点についても忖度なしで共有しておこう。

鏡筒の素材がプラスティック製

残念なことに、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8の鏡筒はプラスティックで作られている。

重量を軽くするという点ではプラスティック鏡筒は有効なのだが、金属鏡筒に比べると如何せん強度が少し頼りない。

岩や金属にわずかに接触するだけでも傷や凹みができてしまうのは避けられないので、野外でレンズをアクティブに取り回すのは少し気が引けてしまう。

外装の質感という面でも本レンズのようなプラスティック鏡筒は少し物足りない。

外観を見てもその見た目にテンションがイマイチ上がらないのだ。金属鏡筒のレンズを手にするときと違って、「買ってよかった」という満足感も少ない。

加えて、金属鏡筒のレンズ特有の、手で触れたときのヒヤッとする独特の感覚もない。僕はこの「ヒヤッと感」で撮影へのスイッチが入るタイプの人間なのだが、本レンズを使う度にそれがないことを少し残念に思っていた。

防塵防滴に非対応

防塵防滴構造が採用されていないのもM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8で残念に思っているポイントだ。

故障を防ぐには雨粒や砂ぼこりから避けなければならないので、キャンプや登山などのアウトドアシーンで気兼ねなく使うにはハードルが少々高い。実際にこのレンズが存分に使えるのは、晴れや曇りの日の屋外や、室内での撮影に限られるだろう。

強力な防塵防滴性能を持つOM-5系やOM-1系などに本レンズを装着する場合も気を付けなくてはならない。レンズ側から浸水や塵混入のリスクがあるため、防塵防滴カメラのアドバンテージが活かせなくなる。カメラ側だけ防塵防滴対応でも意味がないのだ。

本レンズは街歩きや日常のスナップなどの普段使いにはちょうどいいのだが、アウトドア用としては正直あまりおすすめできない。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8におすすめの方

メリットとデメリットが一通り把握できたところで、このパートではM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8におすすめの方を考察していこう。

初めて単焦点レンズを購入する方

単焦点レンズの購入を初めて検討している方には、このM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は特におすすめだ。

本レンズはとにかく汎用性が高い。目で見たままを画像に再現できるのはもちろん、使いこなせば広角的な表現や望遠的な表現も1本で楽しめる。撮影ジャンルを選ばず多彩なシーンに活用できるので、購入しても使わなくなることはほとんどないだろう。

加えて、開放F1.8の明るさを生かしたボケ味も存分に楽しめる。スマホカメラやカメラ付属のキットズームでは難しかった自然で大きなボケも手軽に作れるため、ミラーレスカメラでの撮影がさらに楽しくなるのは間違いない。

そして何より本レンズは価格が安い!初心者でも手軽に試しやすい価格に設定されているので、コスパが非常に優れている。ミラーレスカメラでの撮影に少し慣れた方が最初に選ぶ1本目の単焦点レンズとしても人気だ。

軽快に使える標準レンズを探している方

携帯性を重視する方にとってもM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は検討の余地はある。

本レンズはOM SYSTEMのMFT用レンズのラインアップ中でも特に軽量コンパクトに設計されている。カメラ本体や他のレンズ数本と一緒でも持ち運びが苦にならないので、荷物の重量や体積をできるだけ減らしたいシーンにも重宝する。

例えば、重量制限の厳しいLCCを利用した海外旅行などが挙げられる。また、バッグ内のスペースをあまり取らずに済むため、機材以外の携行品も必要なものを妥協することなく旅行に持って行ける。

とはいえ、本レンズは防塵防滴対応ではないためアウトドアで使うのは少し気が引ける。しかし、カメラ用レインカバーなどのアイテムを事前に用意しておけば、登山やキャンプなどでも十分に使える。

本レンズは初心者用の入門レンズとして扱われがちだが、小型軽量というアドバンテージは中級者以上のOM SYSTEMユーザーにも十分な恩恵があるだろう。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8で撮影した作例の紹介

ここからはM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8を使って実際に僕が撮影した写真の作例を掲載していく。

今回掲載した作例は全て、かつての主力機だったOM-D E-M5 Mark IIで撮影している。

作例画像にはRAW現像時に露出の微調整は施してあるが、色合いや収差補正には極力手を加えていないため、レンズ本来のものに近い仕上がりが確認できるだろう。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
東京・新宿御苑にて。日本庭園のシンボルである旧御凉亭を桜で作った前ボケのポケットに入れて撮影した。絞りを開ければしっかりボケてくれる。
絞り優先AE(F1.8・1/2000秒)/+0.7EV/ISO 200/分割測光/WB晴天/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
東京・目黒不動尊にて。このレンズはこういった広角レンズ風の表現を取り入れたスナップ撮影も得意としている。
絞り優先AE(F4・1/750秒)/-0.7EV/ISO 200/分割測光/WB晴天/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
東京・渋谷スクランブル交差点にて。交差点を画像に収めようとする外国人観光客の群衆を捉えた。本レンズはモノクロでのスナップ撮影にも使いやすい。
絞り優先AE(F6.7・1/60秒)/ISO 400/分割測光/WB自動/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
千葉県市原市・石神菜の花畑にて。観光客がほとんどいなくなった黄昏時、花畑を静かに運行する列車に往時の里山の風景を垣間見た。本格的な作品撮りにもこのレンズは十分に活用できる。
シャッター優先AE(F6.3・1/100秒)/-1.7EV/ISO 200/分割測光/WBカスタム/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
千葉市・幕張メッセ前のワールドビジネスガーデンにて。SF映画に登場しそうな光景を表現してみた。明るい設計のレンズに街灯を組み合わせれば、夜間でも手持ち撮影が楽に行える。
絞り優先AE(F5.6・1/4秒)/ISO 2500/分割測光/WB自動/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
東京・渋谷ヒカリエにて。再開発が進む渋谷駅前の様子は、どことなく『FINAL FANTASY VII』に登場するミッドガルに雰囲気が似ていた。こういった幻想的な表現も本レンズは得意だ。
絞り優先AE(F4・1/60秒)/-1EV/ISO 500/分割測光/WB自動/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
原宿・ブラームスの小径にて。この場所を夜間に訪れると、どことなく以前訪れたドイツの小路(Gasse)を思い出す。この場所ももちろん手持ちでサクサク撮影を進めた。
絞り優先AE(F1.8・1/60秒)/-0.5EV/ISO 2000/分割測光/WB晴天/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
横浜・みなとみらいにて。CP+の帰りにパシフィコ横浜から大観覧車の方へレンズを向けて夜景を撮影した。カメラの手ぶれ補正と組み合わせれば、このくらいの撮影は手持ちで楽勝にこなせる。
絞り優先AE(F1.8・1/60秒)/-0.5EV/ISO 1600/分割測光/WB自動/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
市原市・高瀧神社前にある休憩所にて。昼食でいただいたカツオの漬け丼を撮影した。本レンズでは絞りを開けて被写体に接近すれば、このように前景や背景をぼかす望遠レンズ的な表現も楽しめる。
絞り優先AE(F2・1/60秒)/+0.5EV/ISO 200/分割測光/WB晴天/25mm(換算50mm相当)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 作例
市川市・行徳のとあるインドカレー店にて。家族と一緒に食べたインドカレーのランチを撮影した。絞りを少し閉じれば、奥までシャープに写せる。
絞り優先AE(F4・1/60秒)/+0.5EV/ISO 640/分割測光/WB晴天/25mm(換算50mm相当)

おまけ:後継「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II」との違い

ここまで読んでもらって恐縮だが、1つ悩ましい事案がある。

もうご存知の方も多いだろうが、実は今回紹介したM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は既に生産完了になっている。

そして、現在はそれと入れ替わるようにして、後継モデルである新型「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II」が登場しているのだ。

そのため、本記事で紹介した旧型であるI型と、新型であるII型のどちらを買おうか迷っている方も多くはないだろう。

新型のM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIで変更されたポイントを簡単にまとめると、下記の2点になる。

新型:M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIの変更ポイント
  • 鏡筒の素材が金属製にリニューアル
  • 防塵防滴構造を新たに採用

詳しくは、下記の記事で細かく解説しているので、気になる方はそちらも目を通しておくといいだろう。

【徹底解説】OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II|旧型との違いは?買い替えるべきか?

要するに、先述した「イマイチなところ」で挙げたI型の弱点が見事に解消されているため、アウトドアシーンにも積極的に活用できるようになったということだ。

ただし、基本的な画質は新旧双方でほとんど変わらない。

レンズ内部の光学設計やコーティングなどの仕様は変更されていないため、型落ちのI型で撮影していても画質面ではII型とほぼ同じ写りになる。

そのため、新型であるM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIの購入を検討している方にとっても、本記事に掲載した作例などは十分に参考になると僕は考えている。

小型軽量の標準単焦点レンズを探している方や、アウトドアでも積極的に撮影を楽しみたい方は、基本的にはより便利で新品が入手できるII型の方を選ぶといいだろう。

一方で、予算をできるだけ抑えたい方や、アウトドアであまり使う予定がない方は、コスパの高いI型の中古品を探すといいだろう。

総評

今回の記事では、OM SYSTEM(旧オリンパス)の大口径標準単焦点レンズ、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8についてのレビューをお届けした。

小型軽量なのに汎用性と表現力に優れた本レンズの魅力が知っていただけたと思う。しかも本レンズは安い!OM SYSTEMのミラーレスカメラを導入したばかりの初心者にとっても、最初に選ぶべき1本目の単焦点レンズとしてもおすすめだ。

ぜひOM-5系やPENシリーズなどのコンパクトなカメラと組み合わせて、軽快なフットワークで単焦点レンズならではの豊かな描写を体感してもらえればと思う。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8のI型はこちら↓

後継モデルのM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIはこちら↓

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ABOUT US
Alan Drake HallerTravel Photo Journalist / Photographer
千葉県在住、40代独身のトラベルフォトジャーナリスト兼光画作家。【旅行の写真作品と情報発信で人と地域を元気にする!】を信条に、ブログやウェブメディアで活躍中。地元の千葉を中心に散歩や旅行の道中で撮影した写真作品のほか、街歩きやカメラ生活が楽しくなるお役立ち情報なども公開しています!総合旅行業務取扱管理者およびフォトマスター検定1級の所持者。